ほんのおふざけのつもりが、幼馴染とのじゃれ合いは危険な香りを含み始め…。 (ページ 3)

「んっ、あ、あ…ふ、ん…イっ…イっちゃう…」

「イクの?」

奏斗の低音で少し掠れた声さえも心地よく感じる。

「…イク…あっ、ぅあぁ」

「いいよ」

奏斗は蕾を擦る指を早めた。

秘部からしびれに似た感覚が勢いを増して昇り詰めてくる。

もう限界寸前だった千春は体をのけぞらせて達した。

「んあぁぁっ」

達したあと、ぐったりと脱力する千春の陰部に、硬いモノが押し当てられた。

「はぁ、はっ…待って…」

それが奏斗の肉杭だと気づいた千春は力なく呟く。

奏斗が待ってくれるはずもなく、容赦なく奥までねじ込まれた。

蜜で濡れそぼった陰部はすんなりと彼を受け入れたが、達したばかりの千春には強すぎる刺激だった。

「きつ…」

奏斗は吐息混じりに呟きながらも、腰を動かし始める。

「あっ、あっ、ん、あ……」

肉棒が蜜を掻き乱す度に響く水音と、打ち付けられる腰の破裂音。

そして千春の艶かしい喘ぎ声が繰り返された。

「ふぁ、あぁっ、は、んん、あっ」

次第に奏斗の息も荒くなる。

気持ちよさに眉をひそめる彼を見て、千春は嬉しく思った。

「はぁ…千春…」

彼の声も熱を帯びていた。

「……好きだよ」

その言葉に、千春は胸を高鳴らせた。

ずっと片想いだと思っていた。

何よりも待ち望んでいた言葉だった。

千春は目に涙を浮かべる。

「わ…私も、好き…好きだよ、奏斗」

奏斗は一瞬驚きを見せた後、安堵したように微笑み、千春にキスをした。

触れるだけの口づけを何度かして、徐々に深く舌を絡める。

合わせるかのように打ち付ける腰の動きも激しくなっていった。

「んんぅっ、んっ、ん、んっ」

千春の中で奏斗のモノが一層熱くなるのを感じた。

「千春…っ俺、もう」

奏斗は千春の腰を掴み、抉るようなピストンを繰り返した。

「あっ! んんぁあっ、はぁ、あっ、あぁっ!」

そして最奥まで1度腰を沈め、ずるりと引き抜かれた肉杭は千春の腹の上で脈打ちながら果てた。

*****

「え! 県外に行くんじゃないの!?」

千春は驚きの声を漏らした。

てっきり奏斗の就職先は遠い所かと思っていたのだが、実は隣の市であったことが判明したからだ。

「近いじゃん…」

「言ったはずだけどな?」

奏斗が離れてしまうと言うショックばかりが先立って、引っ越し先が頭から抜けてしまっていたようだ。

「だから、その…」

何やら奏斗がもじもじとしだす。

千春はキョトンとしながら次の言葉を待った。

奏斗は心なしか頬を染めながら小さい声で言った。

「付き合ってください」

千春には断る理由もなく、承諾の代わりに奏斗にキスをした。

「…よろしく…お願いします」

自分からキスをしといてなんだが、千春も気恥ずかしくなって顔を赤くしながらぼそりと呟く。

千春は顔を背けようとしたが奏斗にそれをさえぎられ、口づけを返された。

当然と言わんばかりに舌先が侵入する。

勢いに押されて千春の体は倒された。

彼から見下ろされる格好になり、デジャヴを感じた。

奏斗は若干もうしわけなさそうに言う。

「ごめん。…もう1回」

千春の腹部には、彼の再び硬くなったふくらみが押しつけられていた。

さきほど、それに蹂躙された気持ちよさを思い出す。

千春は照れ隠しに顔を隠しながらも、小さくうなずいて同意したのだった。

-FIN-

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