花火を見終わった後に浴衣姿の彼女に欲情する彼氏 (ページ 4)

『あっあっ…あぅ…ねぇ裕也…きもちい?』

「ん…きもち…はぁ」

余裕がない声。

あたしで気持ち良くなってくれてる事が嬉しい。

『ね、あっ…顔、見ながら、が…いぃ』

すると一度ぬるっと抜かれてゆっくりと仰向けにされると、いとおしそうな顔であたしの頭を優しく撫でてから唇を重ねた。

再び中に入ってくると、あたし達はお互いを自分に引き寄せながら深く深く繋がった。

「すき…好きだよ…」

うわ言のように呟く彼の声があたしの耳元で聞こえてくる。

『あたし、も…好き、大好き…』

嬉しいのに切なくて、何故だか不思議と涙が止まらなかった。

「はぁ…イキそ」

加速していく動きに合わせて彼の息が上がる。

『んん…イクっあっん!あぁ!』

「浴衣、シワシワなっちゃったね」

申し訳なさそうな顔をしながらそう言うと、袖の辺りを軽くつまんだ。

『もう、ほんとだよぅ』

「でも、気持ちよさそうだったじゃんw」

『そ、そんなんじゃないもん』

「えー??もっとぉとか言ってたじゃん」

『言ってない!』

「うそだー!超可愛かったよ」

『やめてよーもう』

「泣いちゃう程俺の事好きだもんね?」

『えっ…』

「ほんと、俺の事大好きなんだから。まーそんな俺だって大好きたけど」

戸惑うあたしを力いっぱいぎゅーっと抱き締めた。

「そゆとこ、だーい好きだよ?」

おでこにちゅっと短くキスを落とす。

あたしだって…好きだよバカ。

-FIN-

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