彼がすぐ近くで寝ているのに片足をシンクに乗せられ掻きだすように弄られて…

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彼がすぐ近くで寝ているのに片足をシンクに乗せられ掻きだすように弄られて… (ページ 1)

リビングでは彼と、彼の友人であるヒカル君がすっかり酔い潰れてしまって2人とも眠ってしまった。

この間に洗えるものは洗ってしまおうと立ち上がると、テーブルに突っ伏して寝ていたヒカル君がゆっくりと顔を上げた。

「あれ、寝ちゃった、俺」

『あ、大丈夫だよ。寝てて。』

皿やグラスを持ちながら行ったりきたりしてると、ヒカル君がその様子を肩肘つけながらじっと見ている事に気付く。

「ゆりあちゃん、えらいね。」

『え?そんな事ないってw』

「こいつ幸せだな。あほヅラして寝てっけど」

『ふふ。確かにあほヅラしてるね。』

そう言ってからキッチンに立ち、スポンジに洗剤を付けようとした時だった。

フッとあたしの横に影が出来て、見ると腕組みをしながらシンクに軽くもたれ掛かるヒカル君だった。

至近距離にいるものだから少しだけ動揺してしまって。

『…どうしたの?』

「ん?や、見てるだけ」

『なんか見られると緊張しちゃう』

「んふふ。どして?」

『や、なんか…』

するとまた少し傍に寄って来るから、どういう訳かあたしの心拍数がどんどん早くなる。

「照れてんの?」

『近くてなんか…』

彼氏の友達にこんなにドキドキしてしまうのは、この距離感のせい…だと思いたかった。

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