友達の彼氏が「実は好きだった」と告白してきた!?友達のことは裏切れないのに…!

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

友達の彼氏が「実は好きだった」と告白してきた!?友達のことは裏切れないのに…! (ページ 1)

『彼女がヤバいことになってる! みおも一緒に来てくれる?』

女友達の彼氏・祐介からSNSにメッセージが届いた。

『なにごと? 大丈夫なの? なんだかわかんないけど一緒に行くよ』

みおは祐介が指定する駅に向かった。

ちなみに、女友達と祐介と三人で出かけることがよくあった。

いろんなところに三人で遊びに行った。

祐介は車を持っているから、どこに行くにも車だったのに、今日はめずらしく車ではないようだ。

「みお! こっち!」

祐介がみおを手招きする。

見るからに〝俺様〟系の祐介はオーラがある。

ふだん、年下クンに興味がないみおだが、祐介はふつうにかっこいいと思う。

女友達がドはまりして猛烈アタックして付き合い始めた相手だった。

「なに? どうしたの?」

みおは駆けつける。

「とりあえず、ここの駅じゃないんだよ。もう少し電車乗った先にある場所だから、行こう」

祐介はみおに電子マネーのカードを渡した。

「買ってくれたの? 私、自分で持ってるよ?」

みおは訊いた。

「いいって。ほら、来て」

祐介はみおの手首を握って、電車の改札まで向かった。

「ちょっと、祐介、速いよぉ」

みおはヒールを履いている。

「じゃあ、こうしよ」

祐介はみおの手を握った。

つまり、手をつないでいる。

「ちょ、ちょっと、これはまずくない?」

みおは拒絶した。

「大丈夫だよ」

祐介はみおの手を引いた。

ホームに着いて、電車が来るのを待っていた。

「まだ来ないっぽい。ちょっと座っておこう」

祐介はがら空きのホームで、備え付けのベンチを指さした。

みおと祐介はベンチに座った。

「寒いだろ?」

祐介はみおの膝に自分のパーカーを掛けた。

「そんなでもないけど……えっ?」

みおはもぞっと動いた。

祐介が、パーカーの下で膝に触れてきた感触があった。

みおは気のせいかなと思ったが、やはり、祐介の手がみおのスカートのなかにすべりこんできた。

「ちょっと、祐介!」

みおはパーカーの上から祐介の手をたたいた。

「ん? なに? いやだ?」

祐介はみおの顔をのぞき込む。

「うん、いや。こんなのダメに決まってるじゃん」

「なんで?」

「なんでって、祐介は……友達の彼氏だからだよ」

「今まではね。でもね、俺、ずっとみおが好きだったんだよ」

祐介はいたずらに微笑んだ。

コメント (0)

コメントを書く