バリで出会った彼に身体が溶けそうなくらい乱される忘れられない一夜の夢 (ページ 2)

ベッドの上に倒れ込んだのはどちらが先だっただろう。

競い合うように服を脱がせ、互いの肌にキスマークを刻む。

時折、愛おしそうに私を撫でるリックの大きな手をくすぐったく感じた。

けれどそれもあっという間のことで、すぐにくすぐったさは官能にとって代わっていく。

たまたま同じ時期に失恋して、同じ時期に一人でバリに来て、偶然同じホテルに泊まって――。

ただそれだけなのにね。

どうしてこんなに相性がいいんだろう。

私の乳房を撫でまわす手が、お腹を這いずり回る指が、とてつもなく気持ちよくて甘い声が漏れる。

早く欲しくて淫らなジュースもあふれ始めているのに、リックはそれに気づかないふりで、念入りに私のそこいらじゅうにキスをして、舐めまわしていく。

もどかしさが募って、リックの手を掴みその指先をいやらしく舐めてみた。

フェラチオを連想してほしくて、念入りに。

リックの口からも、熱くて甘い吐息が漏れる。

リックは私の股間に顔を埋め、丹念にソコを舐めはじめた。

違うの、そうじゃなくて――。

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