チャットの向こうにいた彼に会い心も身体も惹かれ合う (ページ 4)

私は、24年間生きてきて、男性経験は1人だった。

半年も付き合わないで振られた。

別れる時、捨てセリフのように

『抱いていても人形みたいにつまらなかった』

と言われ、それがトラウマとなり、別れてから4年間彼氏が出来ない。

でも、私も抱かれて良いと感じたことはなかった。

そう言いたかったけど、喉まで出かかって飲み込んだ。

別れる男に何言ったって、空しいだけだと思ったからだ。

修のキスは、優しくて甘い味がした。

キスがこんなにも気持ちが良いものだと思いもしなかった。

小鳥がついばむような、優しいキス。

何度も唇を重ねては、チュッチュッとお互いの唇を吸い取るようなキス。

心地よいと感じた。

修の舌先が唇をゆっくりとなぞる。

上唇、下唇、ゆっくりとなぞる。

ゾクゾクっと鳥肌が立った。

その瞬間、唇を割って舌が滑り込んできた。

経験の少ない私は、大人のキスに酔いしれていた。

『葵ちゃんの表情がさっきと全然違うね・・・』

『恥ずかしい・・・』

『いや、凄くそそるよ』

『キスより先のことしてもいい?』

私はこくりと頷く。

とても優しい目をして、私を見つめてくれる。

ブラウスのボタンが一つづつ外されていく。

私はどうしたらいいのか分からず、されるがままになってしまう。

ブラウスを肩からおろして袖を抜く。

部屋のひんやりした空気を肌で感じる。

唇のキスから首筋へ・・・鎖骨へ・・・優しく吸いながら這うように唇を移動する。

焦らされながらゆっくりとキスをされるのは初めてだった。

修の唇が這うたびに、身体の奥から湧き上がるものを感じた。

鎖骨を舌先でチロチロと舐める。

優しい愛撫だった。

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