出張で忙しい彼の事を思いながら密かに自慰していたのがバレてしまい… (ページ 2)

「…っ、真希っ」

誰かの、私を呼ぶ声で目が覚めた。

「んー…?あ、利人…おかえりぃ」

ふにゃっとした笑顔を彼に向ける。

「ただいま。…って、真希?…何してたの?」

そう言って尋ねる彼の瞳はどこか欲情を孕んでいるように見えた。

「ん…?なにが…」

そこまで言って体の違和感を覚える。

なんか、スースーする…

下に目線を向けると、ズボンをずらし、下着に手を入れたままの自分の姿に、利人の言葉の意味を理解した。

「なっ!あ…なんで、わたしっ」

すぐに乱れた服を元に戻す。

「…ねぇ、真希。俺のいない間、一人でナニしてたの?」

尋ねる利人にびくりと肩を震わせる。

利人がどんな顔をしてるか確認するのが怖くて、顔を上げられない。

「真希…?」

利人が私の髪に触れようとしたその時。

「ごっ、ごめんなさい!」

「は…?」

気付けばそんな言葉が出ていた。

ちらりと利人の顔を確認すると、驚いているのか目を丸くしていた。

「きっ、嫌いにならないで…」

涙目で利人を見上げる。

はしたない女だって嫌われると思った。

私は自分のしていた行為をひどく後悔した。

「…真希。落ち着いて。嫌いになんてならないから」

彼が優しく笑いかける。

「ほ、ほんと…?嫌じゃない?」

「嫌じゃないよ。その証拠に、ほら…」

そう言いながら私の手を利人は自身のモノへと誘導する。

「え、利人…お、おっき…」

「真希が一人でするの想像して、こんなんなった」

利人のそれは熱を持ち、逞しく反り返っていた。

利人はそっと私の頬を撫でる。

私を見つめるその瞳はとても優しい。

「寂しかったの?」

「うん…」

「ごめんね。…ほら、こっち向いて?」

「んっ…んぅ」

上を向かされたと同時に優しく唇が重なる。

利人の唇が、舌が、気持ちよくて蕩けそうになった。

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