腐れ縁の幼馴染にずっと好きだったと言われて、驚きながらも受け入れてしまう私

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腐れ縁の幼馴染にずっと好きだったと言われて、驚きながらも受け入れてしまう私 (ページ 1)

「聞いてよ、また振られたんやけど」
「また?何回目やねん。今回も浮気?」
「…うん」
「お前に魅力ないんとちゃうんか?」
「は?なんでそんなこと言うわけ?」
「だって説明つかんくらい浮気されてんで?」
「そうやけどさ…」

付き合ってきた人にはとことん浮気されてきた。今回こそはって思って付き合った彼も、結局後輩の女の子と浮気をして、私のもとから離れていった。

「もういやや…誠、飯おごれ」
「なんでやねん」
「目の前に傷ついてるおなごがおるんやぞ。おごれ」
「はぁ…しゃーないな」
「え?まじ?ラッキー!」
「お前ほんまに傷心してる?」
「してます~」
「怪しいな。ま、ええわ。寿司でも食べるか」
「食べる!」

スーパーに寄っておいしそうなお寿司とお酒を買いこんだ後、彼の家に上がり込んだ。

「お邪魔しまーす」

見慣れた部屋の床に座り込む。彼の家には定期的にあがってる。特に今日みたいに失恋の話をしたときは決まって。小さいころから近くに住んでいて、大学まで同じ腐れ縁の彼。口は悪いけどなんだかんだ言って、ちゃんと話を聞いてくれるいい奴ではある。

「いただきます!まぐろもらい」
「俺の分も残しとけよ」
「どうしよっかな~」
「まぐろ食べ尽くしたら許さんからな」
「はいはい…んまっ」

ほんと幸せ。近くにあったお酒の缶も開けてぐびぐびと喉に流し込む。

「飲むペース早ないか?」
「いつも通りだよ」
「酒強いとはいえ、調子乗りすぎんなよ」
「誠はお酒弱いもんね~」
「うるせぇ。酒飲める奴が正義じゃねえからな」
「ふふっ、誠らしい」

誠はいつも一言多い奴だけど、でも彼と話してる時間が案外人生の中でも結構楽しかったりする。

「でもなんでこんな浮気されるかな」
「急に話戻ったな」
「だって気になるくない?」
「お前に見る目がないんやろ」
「そうなんかな」
「4回連続で浮気されてたらそうやろ」
「…じゃあ私の王子様はどこですか?」
「知らんよ」
「も~、どうしようもあらへんやんか~」

机に突っ伏す私。

「全部お前から好きになってるもんな」
「だって、私のこと好きになってくれる人なんておらんやん。私がモテモテやったらこんなことにはならへんやったやろうなぁ」
「モテモテって」
「あ、ばかにしてるやろ。私のこと好きになってくれる人現れろ~!」
「…ったく、ほんま鈍感なんやな」
「なにがよ」

またつべこべ言ってくる彼に反論しようとして顔をあげたら、いきなり身体を持ち上げられた。

「は?ちょ、誠?」

そのままベッドの上に降ろされると彼が覆いかぶさってきた。

「…なんのまね?」
「おるやん」
「え?」
「お前のこと好きな奴。ここにおるんですけど」

彼に目を見つめられながらそう言われた瞬間、なんだか時が止まったような気がした。

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