再会の夜。ずっと好きだった元カノを大人の包容力でもう一度…♡
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再会の夜。ずっと好きだった元カノを大人の包容力でもう一度…♡ (ページ 1)
ドアが閉まる音が、やけに大きく響いた。
美月は足を止め、落ち着かない様子で部屋の奥を見つめる。薄暗い照明が、ネオンの光をかすかに映し出していた。
「…ほんとに来ちゃった」
自嘲気味に笑いながら、美月は俺を見た。
「帰るなら今のうちだぞ」
冗談めかして言ってみせるが、そんなことは望んでいない。
美月がここにいることに、安堵している。
美月は少し唇を噛み俺を見上げた。
「…バカ」
そっと俺のシャツを掴む。その指先が小さく震えていた。
「寂しかった?」
覗き込むと、美月は目を伏せたまま、小さく頷いた。
胸の奥が締めつけられる。
生活のすれ違いだとかそんな理由で、あのときは別れてしまったけど。
本当は美月の寂しさも、切なさも、全部わかっていたはずだ。若い時分のありがちな失敗。
美月と俺が別れて5年。正直あっという間だった。
好きでもない女を抱いてみたり、仕事に没頭したり──色んな方法で自分の気持ちを誤魔化してきた。
けれど胸に空いた穴は簡単には埋まらない。
今じゃすっかり付き合いの切れていた昔の同僚の結婚式に参加したのだって、本当は彼女の今が気になっていたからだ。迷いなんかなかった。
俺は美月の頬を包み、ゆっくりと唇を重ねた。
「柔らかいな…」
懐かしい熱が、俺の中に一気に流れ込んでくる。
舌を差し入れると、美月は小さく息を漏らしながら、それを受け入れた。
「んっ…」
抱き寄せると、華奢な体が俺にしがみつく。俺の背中に回された指が、ぎゅっと力を込めるのがわかった。
「…諒くん…」
熱に浮かされたような美月の声が、耳元で震える。
「昔みたいに…優しくして」
美月が俺を求めている。それがはっきりと伝わった瞬間、理性の糸がぷつりと切れた。
ベッドに押し倒しワンピースの裾を捲る。指が滑ると、美月の体が震えた。
「やだ…」
小さく抗うように肩をすくめるが、その声は甘ったるい。
「本当に嫌なら、やめるよ」
耳元に唇を寄せて囁く。美月は震えながら首を横に振った。
「…違う…やめないで…」
切なげな声が、俺を煽る。
「美月」
名前を呼びながら、ワンピースの肩紐を指先で滑らせる。光の下にさらされた素肌が、淡く熱を帯びる。
「…諒くん…見ないで…」
「今さらか」
もういい大人なのに可愛くて、思わず笑ってしまう。
そっと乳房に触れると、美月の体が小さく跳ねた。
「…ずるい…こんなに優しくされたら…戻れなくなる…」
「戻らなくていい」
腕の中に閉じ込める。もう、離さない。
美月は抵抗するどころか、俺の名前を切なそうに呼びながら、俺を強く求めた。
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