幼稚園のころ幼馴染と触り合っていた思い出を、大人になって再現した二人の火遊びの夜
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幼稚園のころ幼馴染と触り合っていた思い出を、大人になって再現した二人の火遊びの夜 (ページ 1)
瑠美子と誠は幼なじみで、子供の頃からいつも一緒だった。
近所の人たちから、将来は二人で付き合えばいいのにと言われていたほど仲が良く、実の兄弟よりもべったりだったらしい。
そんな関係は、二人が中学に入りお互いのクラブ活動が忙しくなると少しずつ変わってしまった。
瑠美子は誠の一つ年上ということもあり、年下の誠よりも先輩たちとの関係が楽しくなったのだ。
それは誠も同じだった。サッカー部の誠は女子から人気もあり、見た目と違って硬派だった誠は色々と噂されるのが嫌で、仲間と行動することが多かった。
あんなに一緒にいた二人はただのご近所さんになり、大学を卒業する頃には、偶然に会うことも、家に寄ることもなくなっていた。
こうして二人は現在アラフォーだ。結婚して瑠美子は隣町で生活をし、誠は実家の近くに家を建て生活をしている。
結婚十五年の瑠美子は二人目が生まれた後、旦那とは完全にセックスレスになった。あんなにセックス三昧だった新婚時代は別人だったのかと思うほど、今の瑠美子には性欲すらない。
旦那がどうやって処理をしているか気になることもあったが、家族に迷惑がかからなければ何をやっていてもいいと瑠美子は思っていた。
そんなとき、瑠美子の父親が他界し母親が実家の断捨離を始めた。物が捨てられない母親なので、物置を整理するだけでも大変。
母親が無理をして何かあっても留美子が困るので、ちょうど旦那と子供が義父母の家に帰るタイミングで、瑠美子は実家で母親を手伝うことにした。
その作業は大変だけれど、懐かしさもある。
母親が丁寧に保管していたこともあり、傷みも少ない瑠美子の思い出の品が次から次へと出てきた。なぜか、誠の写真や絵日記までもが保管されている。
「懐かしい!でも、誠の物を勝手に捨ててる感覚になるね」
「誠くんに見せてから処分すれば?」
「そうだけど…」
「今日は土曜日だし、誠くん家にいるんじゃない?」
「そう?電話してみようかな」
母親が一階の部屋に下りると、瑠美子は携帯を取り出し、数年間かけたことのない番号にかける。
久しぶりすぎて少し緊張し、五回のコールで応答がなければ切ろうと思っていた。
「もしもし」
低い声でゆっくりと誠が返事をした。
「あ、誠?私だけど」
「ああ、何?」
数十年ぶりなのに、昨日まで会っていたかのような二人。
「今、家?」
「うん、どうかした?」
瑠美子は誠のこの言葉が懐かしかった。いつも誠は瑠美子のことを気遣って、こうして聞いてくれたのだ。
「いや、暇なら私の実家にこない?なんか昔の懐かしい物がいっぱい出てきて」
「そうなの?何時までいるの?」
「今日はこっちに泊まるから、何時でもいい」
「じゃあ、夜飯食って適当に行くわ」
「オッケー、じゃあね」
電話を切り、二人の写真を眺める。幼稚園の夏の行事の写真だろうか。ぴたっと密着し幸せそうな顔をして寝ている二人の姿。
このとき、二人はタオルケットの下でもぞもぞとお互いの体を触り合いっこしていた。それが気持ちよかったのかどうかは思い出せないが、誠の小さなペニスをぷにゅぷにゅと指でつまんでいたことは覚えている。
誠は覚えているだろうか。キスをキスだとわからずに、二人でチュッチュッと唇で遊んでいたことを。それからしばらく、二人はどこかに隠れては触り合いっこに没頭していたことを。
そんな記憶をたどりながら、瑠美子は自分の体がほんの少し疼いた気がした。
ぷりん 2025年5月26日
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