出張から帰ってきた夫に玄関で激しく求められ、拒みきれずに私も求めてしまい… (ページ 3)

葵にゆっくりと片脚を抱えられ、まだ硬いままのそれが熱く蕩けた中に入ってくる。それだけで私はすっかり感じ入ってしまった。

「んっ…ぁ、あっ」

そうして器用に、もう片方の脚も抱えられる。
ずぶずぶともっと深く入り込んでくる葵のそれに、私は喉をそらした。

「やあぁっ! あんっ、あ、ああっ! 葵これ、これだめぇ…!」
「は…っ、中キツイ」

駅弁なんてめったにしない体位で身体を揺さぶられて目の前がちかちかした。
葵にしがみつくほかに快感を逃がす方法が見つからない。
スーツがシワになってしまう、なんて考える余裕すらなく、私は必死に葵に抱きついた。

「あぁあんっ! やぁあっだめ、もう、私…っああ、あんっイッちゃ、イッちゃう!」
「くっ、俺ももう…っ」
「やあぁあっ! あっ、あん、はぁ…っん」

葵の熱が奥で弾けるのを感じたのと同時に、びくびくと全身が震えた。

互いに熱のこもった荒い息を漏らす。

ゆっくりと葵は私の中から熱を引き抜き、抱えていた私の脚を下ろした。
すっかりひざに力が入らなくなってしまって、床に座り込んでしまいそうになる。

葵があわてて腰を抱きかかえ、私は葵の首に回したままの腕に力を込めた。
自然と視線が重なった瞬間、まだ葵の瞳の奥にぎらぎらとした光が灯ったままなことに気づいて――ああ朝まで離してもらえないかもしれない、なんて思いながら私は自分から葵にキスをした。

-FIN-

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