パート先のイケメンくんが妙に私を気に入っていると思ったら、人妻が大好きな男の子でした♡

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パート先のイケメンくんが妙に私を気に入っていると思ったら、人妻が大好きな男の子でした♡ (ページ 1)

「咲子さーん、この子、新しく入ってきた新人さん。…教育係、頼めるかな?」

「あ…わかりました」

店長に唐突に呼び止められた咲子は、店長の隣にいる彼を、天使だと錯覚してしまった。

サラサラのきれいな短髪の黒髪、ファンデーションでも塗っているかのような白い肌。

「よろしくお願いします!」

ニコッと咲子に笑いかける彼は、陸という名前だった。

こんな辺鄙なスーパーにも、こんなにきれいな男子がアルバイトとして来るんだ、そんな気持ちを抱きながら、咲子も挨拶を返した。

陸は大学3年生で、もう少しだけアルバイト生活をしていたいという理由で入ったんだそうだ。

しかし、こんな美形男子が入ってくると、咲子以外のパート女性たちも、陸のことを放ってはおかなかった。

「陸君!いっぱい食べなきゃだめよ~、こんなに細いんだから、男は体力があってなんぼよ!」

「は、はい…、ありがとう、ございます」

「もー、この人、人におせっかい焼きたくてたまらないのよ。勘弁してね?ところで、飴食べる?」

「あ、はい、ありがとうございます…」

「…みんなして陸くんのこと構いすぎ。もう少し静かに食事できないのかしらアンタたちは…」

「そんな事言って―!一番陸君のこと独り占めしてんのはあんたなんだからねー?いいなあ、こんなかわいい子の教育係になるなんて」

「仕方ないでしょ、店長が決めたんだから…」

「あーしょうがないって言った!じゃああたしが代わってあげようかなあ」

「…それは…」

「ほらアンタもまんざらでもないんじゃん!」

「…うるさいわよ」

そんな他愛もない会話をした後、咲子と陸は品出しの作業をしていた。

「…ごめんね、みんなうるさくて。…いつもはもうちょっと静かなんだけど…」

「イイじゃないですか、みんな楽しくて。俺は好きですよ」

「…そう?」

「それに…、咲子さんだけは、他の人とは違うから」

「…?何か言った?」

「…いいえ、何でもありません」

陸は、含みを持たせた言い方をすると、黙々と品出し作業に入っていた。

そんなにぎやかなパート生活が続いて、1か月がたとうとしている頃だった。

ある日の就業後、咲子は陸に呼び止められていた。

「あ、咲子さん!」

「…?陸くん、お疲れ様。どうしたの?」

「いえ、あの…」

陸は、いつにも増してソワソワしていた。

何か聞きたいことでもあるのかな、そんな気持ちで待っていると、陸は咲子が予想していなかったことを話した。

「あのっ、この後、お茶しませんか?」

「えっ…、ああ、うん、まあ、少しなら…」

「…!!ありがとうございます!」

そう言うと、2人は近くのファミレスに寄って、コーヒーを二つ頼んだ。

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