彼氏に不感症と言われたので会社の後輩に相談したら、触って確かめることになって…!?

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彼氏に不感症と言われたので会社の後輩に相談したら、触って確かめることになって…!? (ページ 1)

「本当に酷いと思わない!?」
「先輩、飲みすぎですよ」

金曜日の夜、大衆的な居酒屋の隅で、私はビールのジョッキを片手に、職場の後輩の祐樹君を相手にくだを巻いていた。

もう社会人になってそれなりに年数が経ち、普段なら酔っぱらって我を失うようなお酒の飲み方はしない。
でも今日は別だった。

「だって、だって! 飲まなきゃ、やってられないって!」

私には、半年前にできた彼氏がいる。
顔も好みだし、真面目な職業だし、性格も悪くない。
そう思っていたのに、先日会ってセックスをした翌朝、彼は急に白けた顔をして『春香って、不感症なんじゃない?』と言ってきたのだ。
 
「あんなこと言うなんて…酷すぎるよ…」

彼氏とベッドに入って幸せだったのに、その温かい気持ちが一気に壊されてしまった。
そのときのことを思い出して、じわぁ、と涙が浮かんでくる。
涙目になったのを誤魔化すように机に突っ伏すと、ゆったりと背中をさすられた。

「彼氏さん、デリカシーなさすぎると思いますよ。体の相性とかもありますし」
「そうだよね! そう思うよね!」

がばりと顔をあげると、苦笑いする祐樹君と目が合った。
くっきりした二重に、すっきりと通った鼻筋。

私よりも三歳年下で、後輩だけどしっかりしているイケメン君だ。
偶然同じ部署になってから、少し仕事を教えたりしたせいか、前から慕ってくれている可愛い後輩だ。

とは言っても、彼は仕事がとてもできるから、もうあまり教えることはないのだけれど。
慰めてもらっているということが分かって、彼の優しさに私も笑い返す。

「でも…やっぱり私が感じにくい体質なのかな」

祐樹君のおかげで少し気持ちは浮上するけど、やっぱり彼氏に言われた言葉は胸に刺さったままだ。
そう言われてみると、今の彼氏とのセックスで気持ちいいと感じたことはない。
今の彼氏よりも前の、元彼氏も同じだった。

ちょっと触られて、でもたいして気持ちよくなくて、いつも演技で喘ぎ声をだしていた。
やっぱり、私が悪いのかな。
そんな目の前が真っ暗になった気持ちで、溜息を吐いた。

「一生、このままだったらどうしよう」

暗い気持ちをそのままに呟くと、不意に大きな手が伸びてきて、机の上に置かれた私の手を握った。

「じゃあ、俺が確かめてあげましょうか?」

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