40歳の私が26歳の後輩にめちゃめちゃにされちゃってほだされちゃうお話し

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40歳の私が26歳の後輩にめちゃめちゃにされちゃってほだされちゃうお話し (ページ 1)

優奈は対抗心を燃やしてくる営業部の広樹にこまっていた。

 優奈は一応広樹にとって上司にあたる存在。新卒で入ってきた彼は控えめに言って可愛かった。

 優奈が厳しい口調で注意しても、へこたれず何度でも訂正したものを持ってくる。そんな広樹から告白された。

 無論、そういう恋愛的な意味でだ。しかし、優奈は今年で40歳、広樹は26歳だった。

 あまりに年齢が離れており、冗談かと思った優奈は
 
 「冗談言って私をからかってないでこっちの資料をチェックしたから早く直して持ってきなさい」

と軽くあしらった。次は飲み会の帰り、その次は残業中…。

何度も何度もしつこく告白してくる彼にうんざりしてきた1週間前、広樹にいい加減にしてとブチ切れた。

 広樹はそれでもどうしても諦められないというので、勢いに任せていってしまった。

 「広樹のようなガキに恋愛感情なんか湧かないし、性欲も湧かないわ。でも、そうね、私に今月の営業成績で勝ったらチャンスだけはあげてもいいわよ」

 思った通りチャンスに食いついた広樹はチャンスとは何かを問うてきた。優奈はにんまり笑って、言ってやったんだ。

 「一発ヤらせてあげるわよ」
 
 そう言った瞬間広樹の目の色が変わった。
 
 思った以上に軽い女だったと幻滅でもしてくれたのかと思ったけど違った。

 「本当ですね」

 広樹は優奈に念押しをした。優奈も言ってしまって後には引けなかった。

 それから可愛くて素直な広樹は優奈に対抗意識を燃やすようになった。自業自得とはいえ、少し寂しさを覚えていた。

 分からないことがあると何時も優奈を頼ってくれた広樹。それが今は優奈以外の女上司に質問している。

 優奈は悔しくて悔しくて月末業務が終わったその夜、3つ年上の同僚を誘ってお酒を飲んだ。43歳の同僚は年齢相応に落ち着いた男性で、結婚していた。
 
 だからこそ優奈は下手に警戒せずに済むのだ。同僚は優奈の話を聞いて優しく問うてくれた。優奈はそれに答えられずに俯くしかなかった。
 
「まっ、優奈のことだ。一時的に落ち込んでいるだけだろう。もう話はいいから飲もうぜ」
 
「…そうね」
 
優奈は同僚の優しさに甘えて酒を飲み始めた。
 
程よく酔いが回ってきたころ、同僚のスマホが鳴った。着信画面を見ると後輩からのようだ。どうやら仕事上のトラブルらしい。

 電話を切ると申し訳なさそうな顔で謝られた。
 
「ごめんな。急用ができてしまった」
 
「気にしないで行ってあげて」
 
「すまない。埋め合わせはまたするから」

そういって同僚が出て行ってしまった。そのことに少しの寂しさを感じる前に肩をつかまれた。

 

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