一人暮らしを始めた私。イケメンなお隣さんに一目惚れして、毎日が輝き始めるが…

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一人暮らしを始めた私。イケメンなお隣さんに一目惚れして、毎日が輝き始めるが… (ページ 1)

大学卒業後、就職を機に家を出た。

初めての一人暮らし、初めての町。

ワンルームに荷物を詰め込んだ後、私はどきどきしながらお隣さんに挨拶をした。

「あの、これからよろしくお願いします!」

「わざわざどうも。こちらこそよろしく」

「は、はい!」

その一瞬で、私は恋に落ちた。

爽やかな優しい笑顔。

それに、服の上からでもわかるほど、鍛え抜かれた逞しい体。

大輔さんは近くのジムで、パーソナルトレーナーとして働いているらしい。

「おはようございます!大輔さん!」

「おはよ~、香奈子ちゃんは毎朝元気だね。俺、朝が弱くてさ~」

「ふふっ、大輔さん、寝癖がついてますよ」

「うわっ、恥ずかしいな」

大輔さんと会えた日は、朝からすっごく幸せな気分。

就職一年目で辛いことも多いけれど、大輔さんがお隣さんだから頑張れた。

そんなある日の事だった。

偶然仕事の帰り道に会って、何気なく会話しながらアパートに帰っていると…。

「俺、実は異動することになったんだ」

「えっ…」

「別のジムで働くことになって。だから、まあ…引っ越すんだ。月末には」

私は言葉を失った。

これからも、ずっとお隣さんでいられると思っていたのに…。

一気にお通夜のような空気になったまま、気づいたらアパートについてしまった。

「じゃ、香奈子ちゃん、またね」

「…待って」

「え?」

私は、彼の袖を掴んで引き止めた。

「嫌です。私、大輔さんと会えなくなるの、すごく嫌です」

「…俺も辛いよ。香奈子ちゃんと会えなくなるのは」

本当に辛そうな顔。

胸がきゅっと苦しくなって、私は衝動のままに口を開いた。

「好きです、大輔さん。あなたのことが、大好きなんです!」

もう、我慢できなかった。

そして…。

「んんっ…!」

勢いのまま告白した途端、彼に唇を奪われた。

大きな手で優しく頬を挟まれ、舌を入れられる。

情熱的なキスに、頭がカーッと熱くなる。

「はあっ…あっ、大輔、さんっ…」

「俺も好きだよ、香奈子ちゃんのこと。…先に言われちゃったな」

私の目を真っ直ぐに見つめながら、彼が私に囁く。

嬉しくて、涙が一筋頬を伝った。

「俺の部屋に、来て」

私は深く頷いた。

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