初体験もまだのお嬢様。親の監視から逃れたくなった彼女は、マッチングアプリで…

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初体験もまだのお嬢様。親の監視から逃れたくなった彼女は、マッチングアプリで… (ページ 1)

自分で言うのもなんだけれど、私は所謂お嬢様というやつだ。

父が会社をいくつも経営しているおかげで、お金に困ったことがない。

過保護な両親の下で、箱入り娘として大事に大事に育てられてきた。

交友関係にも厳しく、親の許可なしに自由に遊ぶことができない日々は息苦しさを感じることもあったものの、学生の頃は特別不満には思わなかった。

でも社会人になってからは、途端に煩わしくなった。

「葉月!もう十時だぞ!?門限は九時だとあれほど言っただろう!」

「そんなこと言われても、仕事なんだから仕方ないでしょ」

「仕方なくはない!社会人なら、きちんと時間を守って仕事をするべきだ!残業なんて仕事のできない奴の言い訳だぞ!こんなことが続くなら仕事なんて辞めなさい!そもそも、お前が働く必要なんてどこにもないんだから!」

父はいつもこんな調子だし、母もおろおろするばかりでちっとも味方をしてくれない。

今年で二十五歳。

私にも、そろそろ普通の自由がほしい。

お嬢様として父に守られるんじゃなくて、自分の足で自立して生きていきたい。

だから父の反対を押し切って就職したけれど、いつまでもこんなことが続くようならさっさと一人暮らしをしないと。

あの父が、そこまで許してくれるかはわからないけれど…。

私は自室に戻って、ずるずるとその場にしゃがみこんだ。

「はあ…。私、いつになったら彼氏ができるんだろ…?」

あんな父親がいたんじゃ、いつまで経ってもできる気がしない。

仕事の疲れもあって苛々していた私は、昔友達に勧められて入れていたマッチングアプリを、そっと起動した。

*****

そして今、私はラブホテルにいる。

生まれてから一度も入ったことのない未知のホテル。

けばけばしいピンクの内装。

天井や壁に設置された巨大な鏡。

テレビをつけると、思わず目を背けてしまうようなエッチな映像。

ベッドの上でバスローブを着て固まっていると、やがてシャワーを終えた彼が部屋に戻ってきた。

「緊張してるね?大丈夫?」

「は、はい…」

「こういうことあんまりしないんだね?まあ気楽にやろうよ」

「でも、湊さん、私その…」

「大丈夫。優しくするから」

湊さんとは、マッチングアプリで知り合った。

顔が綺麗で、金髪も格好良くて、ちょっと悪そうな雰囲気が何となく好みだった。

だから、取りあえずお茶くらいならと会うことにした訳だけれど…。

まさか会ったその日のうちに、ラブホに来ることになるなんて!

誘ってくれたのは湊さんで、私は流されるままに来てしまった。

親への反抗心もあったし、こんなイケメンとだったらいいかも、なんて思ったりもしたけれど…。

いざ本番になったら、途端に体が緊張する。

湊さんは、そんな私の頬にそっとキスを落とした。

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