奥手でちょっと頼りない草食系男子が優しくリードされて高められるスローセックス (ページ 2)

 1日目の夜はボディタッチとキスだけで終わった。子供のじゃれ合いみたいな触り合いっこで、胸を揉んだり中に指を入れたりすることもなかった。

「ふふ、なんだかお父さんと一緒に布団に入っているみたい」
「お父さんとキスをしていたの?」
「そういう気持ちだってこと。言葉の綾よ、分かって?」

 性的な触れ合いはあまりなかった。物足りなさも感じたし、もどかしいとも思った。それでも嬉しさや満足感の方が遥かに大きく、二人笑顔で抱き合いながら眠りにつくことができた。

 2日目、土曜日の朝に一度彼女は自宅へ戻り、夕方に二人分のお惣菜を買ってまた僕の家を訪れてくれた。のんびりと食事を楽しんでから寝室へ。昨日は封印していたディープキスを解禁して、思いきり堪能した。
 
 彼女は舌遣いが上手で、僕はいつも翻弄されてしまう。そろそろ性器に触れて本格的に気持ちよくなりたいなあ、と思い始めてじれったくなる。ディープキスの間に顔を上げると彼女の顔も火照っていた。今はお互い我慢の時。最終日に思いっきり気持ちよくなるための準備だ。

 3日目、日曜日はよく晴れていたので一緒にテーマパークへと出掛けた。でもお互い熱を持て余した状態だったから、手を繋ぐだけで気持ちよかった。観覧車では夜まで我慢できず、こっそりキスを繰り返していよいよ辛くなってしまった。

「ほら、いいよ触って」

 夜、彼女が笑いながらパジャマをはだけて見せてくれた胸が本当に綺麗で、僕はそれだけでイッてしまいそうになった。でもスローセックスを成功させるためには、最終日までイくのは厳禁なんだとか。かなりキツかったけれどぐっと耐えた。
 
 彼女の中もびっくりするほどに濡れていて、そっと指を入れると堪えるように長く細く息が吐かれた。すぐに指がふやけてしまいそうな熱さで、僕の体まで熱くなってしまう。

「激しく動かしちゃ駄目よ、明日に取っておくの。分かった?」

 真っ赤な顔の涙目でそう諭してくる彼女に、僕も真っ赤な顔のまま頷いた。明日、3連休の最終日、いよいよスローセックスはクライマックスを迎える。

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