合コンで出会ったちょっと強引な彼に導かれ、初めて味わう甘~い夜

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合コンで出会ったちょっと強引な彼に導かれ、初めて味わう甘~い夜 (ページ 1)

(奈々さんて本当に彼氏いないんですか?)

(奈々さん、僕のタイプです。こんな綺麗な人初めて見ました)

(今度、奈々さんの電車の都合のいいところで飲みましょうね)

(ちなみに、今日は何時まで大丈夫ですか?)

(焼き鳥とバーなら、どっちがいいですか?)

さっきから膝の上に置いたスマホが震え続けている。

斜め向かいに座っている直人からだ。

こちらが返信していないのに、どんどん話が進んでいる…。

わたしは今日、久しぶりに合コンに参加しているのだった。

さっき流れで全員と連絡先を交換した。

直人は仕事の関係でSNSが禁止されているらしく、メールアドレスを交換した。

その直後から、直人はわたしに宛ててメールを送り続けているのだ。

メールが来るたび彼の方を見てみるのだけれど、隣に座っている女の子と話し込んで、こちらの様子は全然気にしていないようにみえる。

わたしは最初は無視していたけれど、隠れてメールをどんどん送ってくる、その行動が面白くなってきてついに返信してしまった。

(おなかいっぱいなので、バーがいいです)

(OK!じゃあこのお店を出たら駅前にあるコンビニで待ってて)

瞬時に返信が来た。

そのときも彼はこちらを確認することなく、隣の子と話し込んだままだ。

メールは隣の女の子から見えないよう、画面もほとんど見ずに片手で打ったのだろうか。

わたしは徐々に直人に興味が湧いてきた。

*****

コンビニで待っていると、直人はタクシーで現れた。

わたしを手招きして奥の席に座らせると、運転手さんに老舗の高級ホテルの名を告げる。

「あそこのホテルのバーがいい雰囲気なんだよ。行ったことある?」

ホテルと聞いて若干身構えたのが伝わったのか、直人はわたしに微笑みかけた。

ホテルのバーは、直人が言うように本当に素敵な雰囲気だった。

薄暗い店内の、分厚い一枚板のバーカウンターの前に直人と並んで座り、バーテンダーさんが付かず離れずちょうどいいタイミングでお酒を出してくれる。

「さっきもあまり飲んでなかったよね、お酒苦手?」

わたしのことなんて見てないと思っていたのに、しっかり観察されていた。

直人はわたしのために旬のフルーツを使ったカクテルを注文し、自分はウイスキーをストレートで飲んでいた。

*****

バーを出ると、直人はごく自然に手を繋いできた。

そのままエレベーターに向かい、高層階のボタンを押す。

彼の勢いとそつのない言動にすっかり酔っていたわたしは、抵抗するのに充分な理由もなく、今日くらい流されてもいいと思い始めていた。

自宅と会社を往復するだけの毎日で、刺激と、少しばかり甘いエッセンスを欲していたのかもしれない。

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