足を怪我したドSな彼に看病という思いもよらぬ焦らしプレイを仕掛けられる (ページ 4)

「…そんな風に言わないで」

「ん…」

「日和のせいじゃないよ」

だから泣かないでと優しく囁かれ、堪らず響にしがみつく。

涙が溢れて止まなかった。

…そうだ、わたしが不安だったのは、この温もりがわたしの側から消えてなくなってしまうんじゃないかと思ったから…。

「…それにちゃんとお世話してくれるんでしょう？」

その言葉にこくこくと頷く。

すると先程まで背中をとんとん叩いていた手が、急に色めき立つような仕草に変わった。

「ひゃっ…」

「…今したい」

そう耳元で囁く彼。

思い返してみれば、病院では人目を忍んで一瞬キスするくらいが精一杯の触れ合いだった。

「お世話、してくれるんでしょう？」

気付けばわたしが乗り上げているそこはすっかり主張して、頬が熱くなる。

響はわたしの手を掴んでそこへ誘導すると、服の上から触らせた。

「あ…足は、大丈夫なの…？」

「平気。いつもみたいに満足はさせてあげられないかもしれないけど」

「ま…」

それでも良いかと尋ねられて、恥ずかしかったが「わたしもしたい」と答えれば再び彼の唇がわたしのそれを塞いだ。