彼と見知らぬ女性が仲良さそうにしてるから…操作される嫉妬心

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彼と見知らぬ女性が仲良さそうにしてるから…操作される嫉妬心 (ページ 1)

あれは付き合い始めたばかりの頃の事だった。

「あ、響じゃなーい!久しぶりー」

ふたりで飲みに行った先で、彼が見知らぬ女性に声を掛けられた。

とはいえ知らないのはわたしだけなようで、「あぁ、久しぶり。元気?」などの会話が繰り広げられてなんだか自分ひとり置いてけぼりにされている気分になる。

響とその人が並んでいる姿を見ていると、わたしの方がお邪魔なんじゃないかと思ってしまう程ふたりは仲が良さそうだった。

(もしかしてこの人、元カ…)

考えかけてから、ぶんぶんと頭を振って不毛なそれを脳裏から追い出す。

今付き合っているのはわたしなんだからそんな事を考えたところでどうしようもない。

でももしそうだったとしたら、なんだか凄く、

「…やだなぁ…」

ぽそりと呟き目の前のグラスを煽る。

中身を空にしてから溜息が溢れた。

店を出て彼の部屋に着くまでの間、もやもやした気分は酷くなる一方で、何か話し掛けられていたと思うけれど生返事をしていたように思う。

とはいえ歩いて5分の距離…鍵を開け、部屋に入り扉を閉めてからわたしは無言で彼を床に押し倒した。

「…」

馬乗りになって唇を奪う。

いつも響がする様に、隙間から舌を差し込み彼のそれを絡めとる。

しばらく堪能してから唇を離せば、ずっと瞳を開けていたんだろうか…彼はじっと無表情でこちらを見つめていた。

射抜く様な眼差しに少したじろいだが、負けじと次は服を脱がしに掛かった。

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