「上手くできたら後でたくさん可愛がってやるからな…」大人の男に教わるホシイ時の誘い方 (ページ 2)

佐藤は自分の赤い顔を庇いながら咄嗟に謝っていた。

下心がバレただろうか。

気持ち焦っているとフッとエレベーター内の照明が突然落ちて緊急停止した。

「──…っえ、な、何っ」

「トラブルか? 最近多いな…」

暗い中で月島の落ち着いた声が聞こえてくる。

「大丈夫か?」

「う、あ、あのっ大丈夫……っ…ですっ」

答えた声が震えているってことは恐らく大丈夫ではないのだろう。

月島は探るように佐藤の腕を見つけて掴む。

「こっちに来い──」

「ひゃっ…」

突然引き寄せられた身体は月島の逞しい胸の中に捕らわれていた。

「えっ!? あ、あのっ」

「大丈夫だ。怖いんだろう?──こうしてれば時期に元に戻る」

「……っ…」

そういって背中に回された腕にぎゅっと力が込められ、怖さからきていた胸の鼓動が違うドキドキに変わっていた。

「あっ…あのっ…大丈夫ですからっ」

「嘘をつけ、すごいドキドキしてるじゃないか」

「そ、それは……」

(月島さんのせいでっ…)

佐藤は胸の中に捕われながら身体をカッと熱くした。

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