「上手くできたら後でたくさん可愛がってやるからな…」大人の男に教わるホシイ時の誘い方 (ページ 3)

いったい何の香水を付けているのだろうか。

接近して初めて知った月島の香り。

(ああ…っ…すごくイケナイ気持ちになってくる…っ)

佐藤はそう思いながら抱き締められていた腕に身を委ね始めていた。

クスリと笑う月島の熱い息が耳元に掛かる──

「ほら、やっぱり怖いくせに……」

身体が熱を帯び、囁かれる低い声音にうなじが甘く痺れ、鼓動が早まっていく。

それを知られるのが恥ずかしくて、佐藤は然り気無く月島の厚い胸板をぐっと押し返した。

「こんな時に女が強がるもんじゃない」

「……っ…」

月島の腕がまた離れた佐藤の身体を強く抱き締めてくる。

肩に顔を寄せた月島の頬が佐藤の首筋に当たり、その熱に月島の口からふッと声が漏れていた。

「こんなに熱いんじゃ、酒はやめたほうがいいな……飲みはキャンセルして何処かで休むか?」

「……っ…」

月島の吐息交じりのその言葉に佐藤はゴクリと唾を飲む。

そして小さく頷いた途端、機内の照明が元に戻りエレベーターが動きだしていた。

「はあ…っ」

ホテルの部屋に入った途端、甘いキスの嵐に肌がざわめき何度となく身体の奥から熱い蜜が滲み溢れてくる。

唇を重ねまったりとした月島の舌の動きに佐藤の吐息が震えた。

身体中がゾクゾクしっぱなしだ──

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