嫉妬した旦那様にもどかしいほど焦らされ続けて…独占欲で深まる愛情 (ページ 6)

「コルセットみたいに、ぎゅうって…どこにも行かせずに、閉じ込めておきたい」

旦那様のこんな姿を、さっきの女性達は知らない。

私だけの旦那様。

「わたしは、コルセットなんて、外したいです」

「苦しいから?」

確かにそれもあるけれど、それだけじゃなくて。

「これを、外している時は、旦那様が、愛して、下さってる時です」

途切れ途切れに紡いだ言葉。

この思いが、少しでも伝わりますようにと、願う。

すると、スカートの中から出てきた手に、両の頬を包まれる。

旦那様が動きを止めても、馬車の揺れは止まらなくて

それがもどかしい。

「バカだな」

「え…?」

「いつだって俺はマリアと、こうすることばっかり、考えてるのに」

下から、ちゅっ、ちゅっと顔中に落とされる口付け。

そんなの…、私だって…。

「私も、です。寝室までなんて、待てません」

「本当にエッチな奥さんだ」

「旦那様がそうしたんでしょう」

くすりと笑った旦那様が、再び腰を掴む。

さっきよりも余裕のない動き。

あまりの快楽に耐えきれなくなって

旦那様の首に腕を回して抱きついた。

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