告白を瞬時に断ったら勝負を持ちかけられて隠れドSだった幼馴染に鳴かされる (ページ 2)

私のノートを起動してあげると、純は持っていたディスクを挿入して、流れるようにキーを打った。

一瞬で作業を終え、ありがと、とディスクを再び抜き取る。

「さすが本職、鮮やか」

「データ移しただけで、本職も何も」

純はこう見えて、プログラマなのだ。

本人に自覚はないかもしれないけど、やっぱり玄人の手際だ。

感心していると、純が何か言いたげに私を見ている。

「まやってさあ、しばらく彼氏いないよね?」

「ケンカ売ってんの?」

「俺ね、実はずっとまやのこと好きだったんだけど」

…は?

気でも触れたかと見返したけど、純はどうやら真剣だ。

「純、彼女、いたじゃん」

「俺も男なので、延々片想いってのも、いろいろ辛いので」

「セフレか」

「それじゃ悪いと思って別れた…」

「ごめん、私、純はないよ」

なんで? と傷ついたような声が訊く。

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