助けてくれた彼は痴漢?!通学電車でのドキドキ (ページ 2)

(……あれ?)

 お尻になにか……というか、すーすーする?

 

(まさか! スカートめくれてる?)

 確認したいけれど両サイドからの重圧に身動きがとれない。無理やりに変な動きをしたら注目されちゃいそうだし……。

 もやもや悩んでいたそのときだ。

「ひゃっ!」

 誰かが私のお尻をぺろんと撫でた。

 思わず身を固くすると、それを叱るようにお尻をきゅうっと抓られる。

(痴漢だ!)

 顔を上げると窓ガラスには背の高い男の人が写っている。

 窓ガラス越しに眼が合った。

 驚いてフリーズすると、男の人は呆れたような、ニヒルな笑みを浮かべた。

「あんた、朝もあのおっさんのこと誘っていたの?」

 彼は低い声で、私の耳元でささやいた。

「……んっ!」

 彼の何気ない吐息がくすぐったくて身をすくめた。

 悔しくて、窓ガラス越しに睨みつける。

「あなた、朝の……!」

「そ。こっちは助けたつもりだったんだけど? あんたが一人で逃げちゃうからおっさんにめちゃくちゃいちゃもんつけられたし」

 不満そうに言いつつ、私のお尻をぺちんと叩く。

「電車の中でパンツ丸出しとか、誘う気まんまんじゃん。ミナって男好きだったんだ」

「え……私の名前……なんで」

「……さぁ?」

 彼はお尻に触れているその手を、ゆっくりと下着の中へ潜り込ませる。

「こういうの、期待してた?」

 再び耳元でささやかれる……。しかも、今度は

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