昨夜の記憶が曖昧な中目を覚ますと監禁されていて…拒絶できないぬくもり (ページ 7)

「……なぁ」

後ろから抱かれた状態のまま、彼が耳元で囁く。

「起きてる?」

身体は正直で、びくっと反応した。

彼は私を仰向けにすると、目隠しの上からキスをする。

しっとりと濡れて冷たくなった布に、彼の温度があった。

「悪い。こんなことをしておいて、言う資格もないけれど、泣かせるつもりも、恐がらせるつもりもなかったんだ」

正面から、私をぎゅっと抱きしめ、そして、目隠しを説いた。

「あ……」

急に眩しくて、眼をぱちぱちさせる。

見覚えのない天井。

部屋を見渡せば、男の人の部屋だってすぐわかる。

そして

私から身体を離した彼の顔を、やっとちゃんと見ることができた。

「せ……宇佐美先輩!」

叫んだ私の唇を、先輩は唇で塞ぐ。

「本気で嫌だったら、殴るなり蹴るなり噛むなりしていいから」

先輩は私のパンツに手を滑り込ませると、いとも簡単に脱がせた。

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