昨夜の記憶が曖昧な中目を覚ますと監禁されていて…拒絶できないぬくもり (ページ 5)

――うぅ……どうしよう。

彼が離れてくれる様子はない。

なんならうつ伏せになればよかった。

でも、全くなにも見えない体制もこわいし……。

私の不安をよそに、彼は私を強く抱きしめる。

体重がかかり、固く硬直したそれは私のお尻に押し付けられた。

「……ッ!」

すごく固いし、それに大きい。

互いの布越しに伝わる熱いそれは、私のお尻や太腿のお肉に埋まる。

それが気持ちいいみたいで、彼は擦るように擦り付ける。

どうしようこのまま入れられちゃったら。

恐怖にぞっとしたけれど、身体はなおも熱い。

無理やりに入ってくる肉棒は痛みを伴う筈だけれど、先ほどまでの、丁寧に施された胸への愛撫のせいで、そこがしっとりと濡れているのはわかっている。

考えてみれば

――彼はどうして私に優しいの?

叩き起こして、犯されてもおかしくない状況なのに。

寝たままがいいという趣向の人もいるらしいけれど、彼の手つきは私を起こさないように、大事にしているみたい。

背中の心地よい温度が、まるで恋人みたいで、離れたくないと思ってしまった。

――男の人ってあったかかったんだ……。

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