オフィスラブ☆「先輩…一度だけ…許して」酔った私に後輩クンは

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オフィスラブ☆「先輩…一度だけ…許して」酔った私に後輩クンは (ページ 1)

「…いったぁ~!」

突然大声を上げ、階段の手摺りに掴まりながらヨロヨロと立ち上がる静香に、聡士が近づいてきた。

「大丈夫っすか?」

「あぁ、うん…大丈夫」

ついてない。

静香はそう思った。

入社3年目にして、先輩たちのようになかなか業務もスムーズにこなせず残業の日々。

今日だってクライアントに出した見積もりが違うとお叱りの電話があったばかりだ。

同じような悩みを持った同期の女も最近寿退社してしまった。

それに加えて、こんな時間に会社の階段を踏み外して痛い思いをしている自分。

「はぁ…」

内出血した足をさすっていたら、惨めな気持ちになってきた。

「…先輩、仕事まだ終わりそうにないっすか?」

「うーん…今日クレーム出しちゃったから、ちょっと仕事溜まっちゃって、少しでも片付けて帰ろうかなって」

「…先輩最近休んでます?疲れが顔に出てますよ。たまには息抜きしませんか?」

「え…本当?」

体を労る言葉よりも、疲れた顔をみんなに晒してたという事実が静香を落胆させた。

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