初めて訪れた彼氏の部屋で、思わず目を疑ってしまった私。 (ページ 2)

「俺、本当にリコさんが好きで…だから、隠しごとしたくなくて…」

「それで、部屋に呼んでくれたんだ」

「うん…でも、リコさんは嫌だよね…こんなキモオタ」

急に泣き出しそうな顔になったカイに、私の胸が締めつけられた。

きっと、今まで自分を偽って悲しい想いをしてきたに違いない。

「そんなことないよ」

私はそっとカイを抱き返した。柔らかい黒髪を指で梳くように撫でる。

「カイが何を好きでも、私はカイが好き」

「リコさん…俺もリコさんが大好き!」

「ちょっと…カイ…わ、ぁ…!」

勢いよく頬ずりをされ、私はバランスを崩した。

どさりとベッドに倒れたら、カイの熱い瞳と視線が合った。

「ごめん…でも、俺、うれしくて、我慢できそうにない」

「何を…って、ちょっと待って…」

「無理!」

男の人にしては華奢な手が、私のニットを乱暴に剥ぎ取った。

念のための勝負下着が露わになる。

「黒い下着…マジでリンみたい…」

「リンじゃなくて、リコでしょ」

さすがにこういう時に、他の女の子の名前を呼ばれるのは嫌だ。

「カイはリンとしたいの?」

ちょっと意地悪に聞いてみる。カイはぶんぶんと首を横に振った。

「俺がしたいのはリコさんだけ」

「本当かなぁ」

首に手を回して目を覗き込む。

「本当だよ」

カイの目がまた潤み始めた。可愛い。

「じゃあ、証拠、見せて」

「証拠?」

「カイがしたいこと、ちゃんと私にしてみせて」

ロングのプリーツスカートを脱いで、私はカイを誘った。

目の前のカイの喉がツバを飲み込み上下に動いた。

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