女性社員に大人気のイケメン主任。でも実は私と彼は毎晩愛し合う恋人同士で…。

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女性社員に大人気のイケメン主任。でも実は私と彼は毎晩愛し合う恋人同士で…。 (ページ 1)

「ねぇねぇ、転勤してきた主任、めっちゃカッコよくない?」

「わかる〜!仕事もできるし優しいし、笑顔も爽やかだしぃ」

「身長も高いし筋肉の付き具合も最高だよねぇ」

社内食堂で同期たちとの楽しいランチタイム。
 
彼女たちは最近転勤してきたイケメン主任に夢中らしく、お昼ご飯そっちのけで恋バナに熱を上げていた。それを聞きながら私はお弁当を頬張る。

「早紀のお弁当、今日も美味しそう~!」

「そういえば主任もお弁当だったよね」

「えーっ彼女さんとかいるのかなぁ」

「愛妻弁当だったりして」

「んぐっ!」

「急にどうしたの!?」

「大丈夫!?はい、お茶」

「あ、ありがとう。だいじょうぶ、ちょっとお弁当が喉に詰まっただけ…」

ごほごほ、と喉元を軽く叩きながら受け取ったお茶をズズズっと啜る。心配してくれた同期たちは私が大丈夫そうだとわかると、再び主任の話へと戻っていった。
 
そんな中、こっそり安堵の息をこぼす。

「あぶなかった…」

何を隠そう、お弁当を喉に詰まらせてしまったことには深い理由があるのだ。

そう。同僚たちには内緒の、深い理由が…。

*****

「…っていうことがあったんですよ、主任〜」

ソファで缶ビールを飲みながら言えば、主任は驚いたように瞳を大きくさせた。

「俺ってモテるのか…」

「自覚なし!?あんなに女性社員から恍惚と見られてるのに!?」

「そう言われても…」

「そうだった。主任は昔からモテるけど本人は1ミリも気付かない天然さんだった…」

「でも早紀からの熱視線には気付いたよ?だからこうして付き合ってるわけだし」

「ん…」

言いながら隣に座ってきた主任…俊輔は私にチュッとキスをして笑った。

そう『同僚たちには内緒の深い理由』それは、私と主任が実は付き合っている…ということだ。

出会いは学生の頃。お互い一目惚れして恋に落ち、愛を育んで5年ほど。毎日ラブラブで両親にも紹介済みで、結婚も誓い合った仲なのである。

「まさか同じ部署になるなんて…。隠しきれるか心配だよぉ」

頭を抱えて唸れば俊輔は、ふふっと明るく笑った。

「じゃあもう周りに公表しちゃう?」

「でも…」

「知ってた?早紀も人気あるんだよ?」

「ほぇ?」
 
「テキパキしてるし頼り甲斐があるし、笑顔も素敵だから男性社員女性社員に問わず大人気」

「そ、そうなの?初めて聞いた…」

「早紀も俺のこと言えないね」
 
ソファのスプリングが軋む音が響く。

顔を上げると、俊輔が私の髪を愛おし気に撫で、ジッとこちらを見ていた。

「早紀は自分の魅力に気付いてない」

「俊輔…」

「好きだよ、早紀。誰にも渡したくない」

「うん、私も」

好き。と鼻と鼻をくっつけて唇が重なるまでほんの数ミリしかない距離で囁く。

互いの吐息が熱くて、もう頭の中は相手のことでいっぱいになった。

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