やなヤツと思っていた護衛が媚薬を飲んでしまい…秘めた思いが爆発してまさかのドS全開拘束プレイ

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やなヤツと思っていた護衛が媚薬を飲んでしまい…秘めた思いが爆発してまさかのドS全開拘束プレイ (ページ 1)

激しい息が聞こえる。

ドアを少しでも開けようものなら、「開けるな!」ときつく怒鳴られてしまった。

ちあきはバスルームにこもって出てこようとしないケイを心配して、ドアを開けただけなのに。

どうしてこうなったんだろう、と少し前の出来事を思い返す。

*****

ちあきは今人気の新人歌手だ。

デビュー曲が人気アニメ映画の主題歌に抜擢され、そこからはテレビにコンサートにと分単位のスケジュールをこなす日々になった。

人気と共に身辺を警護する必要があると事務所に言われて警護役として来たのがケイだった。

自身がアイドルのような整った顔に、切長の目に綺麗な黒髪は護衛らしく短く整えられ清潔感がある。

ちあきは自分より少し年上っぽいが仲良くなれそう、と笑って握手をしようと手を差し出した。

するとケイはにこりともせず言い放ったのだ。

「必要以上の接触は禁じられています」

最悪な出会いだった。

そんな2人が仲良くできるはずもなく、ちあきが少し買い物に行こうと夜遅くに家を出ればマンションのロビーでケイに止められてしまうし、ライブで古株のファンを見つけてファンサービスをしていると「過剰だ」と口出しされてしまうので、ちあきはケイが嫌いだった。

顔もスタイルもいいけど仏頂面の小言が多い男、としかケイを見ていなかったのだ。

そんなケイが今荒い息をしてドアを隔てた浴室で苦しんでいる。

数時間前ファンからもらった差し入れのドリンクを飲もうとしたちあきをケイが怒って止めたのだ。

「ちあき様、何が入っているかわからないものを飲んではいけません」

「ケイはすぐそうやって人を怪しむんだから!人間不信になっちゃうよ」

「護衛として当たり前の危機管理です。さあ、早くそれを私に…」

ケイがドリンクのボトルに手を伸ばす。

いつもケイにあれもダメ、これもダメと言われているので腹が立って来たちあきは意地悪で幼稚な考えが思い浮かんだ。

ボトルを渡そうとして、不意に引っ込める。

そして、ケイの忠告を聞かず封を開けた。

「ちあき様!」

苛立つケイの声が響く。

「そんなに言うならケイが飲んでみてよ。それで私は納得するから。次からはファンの差し入れの管理をケイに任せるから。ね?」

そう言うと、ケイはイライラしてちあきを睨みそしてひったくるようにドリンクのボトルを受け取った。

一口そのドリンクを飲む。

「これで満足ですか?」

そう言って、ボトルを近くのテーブルに置こうとしてゴトンと音を立ててそれが落ちた。

「ケイ?」

不思議に思って、ケイを見ると口に手を当てている。

「えっ!?うそ、毒!?」

ちあきが叫ぶのとケイがバスルームへ駆け込むのと同時だった。

「ちょっと、大丈夫!?ケイ!?」

ちあきがドアを叩く。

「俺から離れて!」

切羽詰まったケイの声にただ事じゃないと理解したちあきはドアを開けてしまった。

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