母の秘密のノートに綴られた甘く淫らな愛のレッスン。僕には美しい婚約者がいて… (ページ 6)

綾音と僕が結婚して、一月ほど経ったころ、祖母がひっそりと息を引き取った。

葬儀が終わり、祖母に別れ花を手向け、最後に母が花柄のノートを祖母の枕元に置く。

棺の蓋に釘が打たれ、母は泣き崩れる。

僕の胸で号泣する母を、綾音が背後から抱きしめる。

綾音は、もうすっかりこの家の女なのだと思い、祖母の遺体とともに灰になるのを待つ母のノートに、思いを馳せる。

-FIN-

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