彼氏に振られて飲んでいると、イケメンに声をかけられてホテルに行きました

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彼氏に振られて飲んでいると、イケメンに声をかけられてホテルに行きました (ページ 1)

恭子は一人、バーで酒を飲んでいた。

つい数時間前、彼氏から別れを告げられ、その足でここに来たのだ。

「はぁ…」

ため息をつきながら、グラスに注がれたカクテルを口に運ぶ。

(他にも好きな人ができたって…何よそれ)

悔しくて涙が出そうになっていると隣に誰か座ったのを感じた。

「どうしたの?元気ないね」

話しかけてきた相手を見るとそこには中々のイケメンがいた。

年の頃は二十代後半くらい。優しそうな雰囲気を持っている男性だった。

「ちょっと、失恋してしまって」

「へぇ、それは悲しいね。良ければ僕が話を聞くけど?」

「いえ、そんな悪いですよ」

「いいんだよ気にしないで。僕も暇だからさ」

そういうと男性は笑顔を浮かべる。

その笑顔を見て、恭子は少しだけ心が癒される気がした。

「実はですね…」

それから恭子は彼に事情を説明した。

「なるほど、それは辛かったね」

話を聞いた彼はそう言って恭子を慰めた。

「はい…これから、どうすればいいのか」

「なら、僕と付き合ってみない?」

「えっ!?」

突然の言葉に恭子は彼の顔を見る。

しかし、彼の顔には冗談の色は見えない。

真剣な表情のまま恭子に言葉を続ける。

「君さえ良かったらだけど」

「あの…本気ですか?」

「もちろん本気だよ。名乗るのが遅れたけれど、僕は京介というんだ」

「私は…恭子です」

「よろしくね恭子ちゃん」

京介と名乗った男は手を差し出す。

「はい…よろしくお願いします」

差し出された手を恭子が握ると京介は嬉しそうな顔をする。

「じゃあ、行こうか」

「どこに行くんですか?」

「ホテルだよ。せっかくだし、もっとお互いのこと知っておいた方がいいだろう?」

「そ、そうですね」

京介に言われて恭子は頬を赤く染める。

そして二人は席を立つと会計を済ませてから店を出て、近くにあるラブホに入った。

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