オンライン同窓会で再会した高校時代の元カレは、スマートなサラリーマン

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オンライン同窓会で再会した高校時代の元カレは、スマートなサラリーマン (ページ 1)

『莉奈ちゃん、今週の金曜日空いてる?』

オンラインでの同窓会が終わったあと、莉奈のSNSに浩太から連絡が来た。

画面越しではあったが、久しぶりに見た浩太は、学生の頃のおとなしい感じがなくなり、ハキハキと話す大人の男性になっていた。

商社に勤めていると言っていた浩太は、日曜日なのに仕事明けだと言い、ワイシャツを腕まくりした格好で、皆が部屋着で参加している中、ひとりだけ輝いて見えた。

高校時代も制服の白いワイシャツだったのに、ほんの数年経っただけで、印象がこんなにも変わるのだろうか。

そんな風に考えていた莉奈は、浩太からのメッセージに驚くとともに、嬉しくてひとり微笑んでしまった。

『特に用事はないけど』

『じゃあ19時に待ち合わせね。楽しみにしてる』

*****

当日駅で待ち合わせた浩太は、身体にフィットするストライプのスーツで、それに合わせたネクタイも派手すぎず、洗練された着こなしをしていた。

予約してくれていたおしゃれだけども気取らないイタリアンのお店でも、浩太はパスタを取り分けてくれたり、おすすめのワインを注文してくれたりとデートをリードしてくれ、莉奈はすっかり彼のペースに飲み込まれていった。

「次のお店も予約済だからね」

そう言って連れていかれたのは、高級ホテルのロビーだった。

「莉奈、おれ、高校時代の続きがしたいんだ。部屋取ってあるけど、いいよね?」

莉奈は浩太に手を引かれるまま、拒む理由も見つからなかった。

部屋に入るなり、浩太が後ろから抱きついてきた。

「おれ莉奈ちゃんと付き合ってたとき、全然自分に自信がなくて。別れたあと、莉奈ちゃんに相応しい男になれるように、いろいろ頑張ったんだ。今のおれ、どうかな?」

莉奈は返事をする代わりに、浩太の方へ向き直ってほっぺにキスをした。

浩太の耳がぶわっと赤くなった。

「莉奈ちゃん、ほんと?そしたらもう、我慢しないよ?」

そう言うと、浩太は莉奈をお姫様抱っこでベッドへと運んだ。

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