久しぶりのお泊まり、優しい手と意地悪な言葉に一層熱くなった夜 (ページ 2)

「ほら答えて? 玲美のここはどうして柔らかいの」
「あっう、あー…」

 太く長い指で何度もぐいと押しておきながら、気持ちよさが高まりきる寸前でぴたりと動きを止めてしまう。くいと中で僅かに揺らしては、私に、大好きな人の指が中にあることを知らしめてくる。きっと直哉は私が白状するまでずっとこうしているつもりだ。なんて人。意地悪、意地悪!

「ああっ、さ、寂しかったから! だから、指、指を…」
「うん、俺も寂しかったよ。それで? 指をどうしたの?」
「い、入れてたの、自分で!」
「へえ、ここに? 玲美、一人でそんなエッチなことしてたんだ。ふうん、そっかあ」
「だって! だって直哉に会えなかったんだから、しょうがないで、っひ、ああ!」

 分かりきった答えを私に言わせて満足したのか、直哉はへらっと嬉しそうに笑ってから、さっきよりもずっと激しく指を動かした。意地悪な人、意地悪な人! でも直哉の意地悪にはちゃんと理由がある。こうやって私を「恥ずかしく」した方が、私がずっと気持ちよくなれることを分かっているのだ。

「あっ、まっ、直哉! 直哉!」
「うん、うんほら俺の指だよ、気持ちいいよね。気持ちよくなっていいよ」
「やっやだ、すぐきちゃ…う、ああ!」

 だから私は、直哉に文句を言うことはあっても嫌いになることはない。直哉がリードしてくれれば絶対に気持ちよくなれるから。こうやって一度、指で気持ちよくなってからの方が、直哉自身が入ってきてくれたとき、もっとずっと気持ちいいってことも分かっているから。

「ちょっと待ってね、ゴム付ける」

 熱い息を切れ切れに吐き出している私の乳首を一回だけちゅうと吸ってから、直哉はゴムを手早く付ける。その手が派手にツルンと滑るのが見えた。余程焦っているみたい。思わずまた笑ってしまう。でもこちらへ向き直った直哉はもう、そんな私の笑い声を聞いても不満そうに声を漏らしたりはしなかった。

いや、もうそんなやり取りを挟む余裕さえなかったのかもしれない。勢いよく私へと覆い被さって、熱い先をそっと押し当ててきたから。

「ほら来て? 二週間ぶりだもん、一緒にいっぱい気持ちよくなろう?」

 うん、というくぐもった返事と共にぐいと半ば強引に押し広げられる。信じられない程の気持ちよさに頭が真っ白になる。私は生理的な圧迫感に涙を滲ませながらも、ああ、寂しかったのは私だけじゃなかったんだって、この二週間のことを思って益々嬉しくなれてしまった。

-FIN-

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