彼に媚薬を飲ませて激しいセックスがしたい!それなのに飲んでしまったのは…私?! (ページ 3)

でも、これではっきりとした。

良介に飲ませるはずだったジュースを、自分で飲んでしまった。

しかも男性の体に1、2滴が適量とされる媚薬を、女性である明美が規定以上の量を。

やってしまった…と思ったけれど、もう遅い。

とにかく、具合が悪いフリをして効果が飛ぶまで寝るのが良いかもしれない。明美が良介にそう言おうとした時だった。

「やっぱり具合悪そうだね。ベッドに横になった方が…」

言いながら、良介がするりと明美の背中を撫でた。

「っあん!」

「?!」

全身が総毛立つ様な電流が走り、明美がびくりと痙攣する。

過剰過ぎる反応と同時に甘い声が出たことに一瞬驚いた良介は大きく息を呑んだ。

「明美ちゃん…?だいじょう、ぶ?」

「ぁ…、えっと…」

さすがにバレてしまったかも。

そう思って身じろぎをした拍子に、明美のポケットからコロリと瓶が転がり落ちた。

「この瓶は?」

「あっ!それは…!」

明美が言うより先に良介が拾い上げる。

「これは…?何の液体?」

不思議そうに液体を傾ける良介に、明美は言い逃れ出来ない…と観念した。

「それ、媚薬…で、私、良介に飲ませて…激しく抱いて、ほしくって…」

頑張って言葉を紡ぐが、恥ずかしすぎて消えたくなる。

「なんだ、そういうコト」

いくら優しい良介でも流石に怒っちゃったかな。そう不安になったけれど、良介は明美が具合が悪いわけではなかったことに安心したのか、半ば嬉しそうに安堵の息をついた。

そして、薬の効果でビクビクと甘く震える体を優しく抱きしめてくれる。

「それって、薬を使うくらい今までずっと我慢してたって事だよね?ごめんね」

「ぁ…、私こそ、良介を騙して薬を飲ませようとして…ごめんね…」

良介の顔を見上げただけなのに、薬で発情して目が潤んでいるせいで誘うような顔になっていることに自覚はあった。

その表情に興奮した良介がゴクリと喉を鳴らす。

「明美ちゃん…、明美」

優しい中にも男らしい匂いを感じ、彼に熱っぽく名前を呼ばれただけで明美の全身がゾクゾクと痺れた。

「今日は激しく抱いても…良い?」

「っあ…」

疑問形で尋ねながらも、良介の手は明美のスカートの中に入りこんでいた。

普段の良介なら、キスをして服を脱がせて胸に愛撫をしてから…と上から順番に責めてくるのだ。

けれど今日はいきなり下半身から。

もうそれだけで明美の心臓は跳ね上がってしまった。

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