片思い中のカレの隣にはいつも幼馴染がいた。カレとの思い出が欲しかった私は…。 (ページ 3)

「あ…っ…あん…んあぁっ」

「リオ…っ」

だんだん律動は速くなり、2人の息遣いも切羽詰まってくる。

「あんっ…あんっ…やぁ…っ」

快楽から反射的に逃げようとするリオを押さえつけ、さらに奥まで突き立ててきた。

挿入されたところから、じわじわと快感が広がり、リオの理性も吹き飛ぼうとしていた。

パン、パン、と何度も腰を打ち付けられ、イキそうになったリオは、反射的に言葉を紡いだ。

「あぁんっ…あ…シュウ…好きっ…」

「っ…!?え…っ!?」

「あぁぁあぁあぁっ!やだっ…深いっ…」

いきなり最奥を突かれ、悶えるリオをよそに、シュウは興奮気味に覆いかぶさってきた。

「リオ…もう1回言って…!」

パンッパンッパンッパンッーー!

肌同士がぶつかり合う乾いた音と共に、リオは揺さぶられ続ける。

「あぁっ!好き、シュウ…っ!大好きぃ…っ!」

「俺も、リオのこと…大好きだ…っ」

「あ…ああぁあぁぁぁっ…!」

ビクビクビクッと体が跳ね、リオは深い絶頂を味わっていると、ほぼ同時にシュウの体もぶるりと震えた。

初めて見たシュウのイキ顔が堪らなく可愛くて、終始見つめていると、呼吸を乱したままシュウはリオの上に倒れ込んだ。

じっとりと汗ばむ体を受け止めると、とてつもない愛おしさがリオの心を支配する。

「ありがとう、シュウ…。私のワガママを聞いてくれて…」

思い出をありがとう、と告げると、途端にシュウは顔を上げた。

「え?思い出ってどういうこと?」

「だって、シュウは幼なじみのあの子のことが好きなんでしょ?」

「え!?ちょ…待って!どこからそんな話になったの!?」

「違うの?」

「違うよ!俺が好きなのは、リオだよ」

シュウの言葉を信じられなかったリオは、ケラケラと笑った。

途端に不機嫌になったシュウは、再び律動をし始めた。

「やっ!ちょ…いきなりは…っ!ああぁあぁぁぁ!」

「わかってないみたいだから、まずは体にわからせてやるよ」

そう言って不敵に笑ったシュウ。

いつもの優しい笑顔とは全く違った笑みに、リオの心臓は再び大きく跳ねた。

その後、散々シュウに抱き潰されたリオ。

シュウの本気を体で感じたリオは、自分の気持ちにも素直になり、2人はつき合うことになった。

普段は可愛らしいシュウの幼馴染が、憎悪に顔をゆがませてリオをにらんでくる時がたびたびあったが、それをも跳ね返すくらい、リオとシュウは終始ラブラブな大学生活を送った。

-FIN-

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