映画を観ていたら職場の同僚に悪戯されて我慢できず途中で抜け出しました

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映画を観ていたら職場の同僚に悪戯されて我慢できず途中で抜け出しました (ページ 1)

「ふう……意外と人がいないわ」

仕事終わり、私は以前から楽しみにしていた映画を観るために映画館に来ていた。

もしかしたら混んでいるんじゃないかと心配していたが、上映時間直前になっても客席に座っている人はまばらだ。

周囲を気にせず映画が観れて嬉しいという気持ちと、好きな監督の作品が話題になっておらず寂しいという気持ちの両方が胸を占める。

(いけない。こんなこと考えてないで映画に集中しないと……)

そんなことを考えていると、不意に横から声がかかった。

「おや?こんなところで奇遇ですね、石間さん」

「え?」

振り向くとそこには同じ会社に勤める増田さんがいた。

「増田さんも映画を観に?」

「ええ。この監督の作品は以前から好きだったもので」

「あ、そうなんですか?私もなんです」

同じ会社とはいえ働く部署は違うのでそれほど話したことはないのだが、まさかこんな共通点があるとは思わなかった。

それがましてや相手は密かに思いを寄せていた人なのだから、喜びもひとしおだ。

「隣いいですか?」

「ええ、どうぞ」

増田さんが私の隣に座ると、照明が暗くなって映画が始まった。

(なんだかそわそわしちゃうな……)

楽しみにしていた映画だというのに、増田さんが隣にいるからかいまいち映画に集中することができない。

これではいけないと思い、なんとか映画に集中しようとする。

その時、太ももを誰かが撫でる感触がした。

「えっ?」

誰が、なんて愚問だろう。

周囲には私の他には増田さんしかいないのだから。

増田さんの方を向けば、彼は私にニコリと笑いかける。

思わず笑い返すと、増田さんの手が私のスカートの中に入り込む。

「あっ」

さすがに抵抗しようとするが、もう片方の増田さんの手で押さえ込まれてしまう。

その上、彼が私の耳元に口を寄せて囁く。

「あんまり騒ぐと、他の人に気づかれますよ」

「!?」

そうだ、周囲には彼しかいないとはいえ、他にも人はいるのだ。

幸いなことに、みんな映画に集中しているようで、こちらに気づいていないようだがそれもいつまで持つかはわからない。

誰かにこんなことしてるなんてバレたくなくて、私は抵抗を止める。

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