久しぶりの相瀬を楽しむ社長とその婚約者の私。いじわるな言葉責めと愛撫に、身も心もトロトロに溶かされる。

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久しぶりの相瀬を楽しむ社長とその婚約者の私。いじわるな言葉責めと愛撫に、身も心もトロトロに溶かされる。 (ページ 1)

上を見上げてもてっぺんが見えないほどのシティーホテル。

そのエントランスを、アリスはヒュウガに肩を抱かれながら歩みを進める。

それを見たホテルマン達は深々とこちらに向かって礼をする。

「ヒュウガ様、いらっしゃいませ」

「いつもの部屋は空いてる?」

「はい、もちろんでございます」

「では、そちらを頼む」

「かしこまりました」

いつもながら、ヒュウガとホテルマンとの会話を、アリスは恥ずかしげに聞く。

アリスとヒュウガは親同士が決めた婚約者同士。

今どき珍しい間柄なのだが、それぞれの会社と親の都合なのだから仕方ない。

幼いころから勝手に決められたこの関係に、第三者の目は好奇と哀れみの眼差しをふたりに向けていた。

 
しかし、アリスもヒュウガもこの関係には嫌なイメージはない。

むしろ好き合っているので、大歓迎だった。

今日もお互いの仕事がひと段落したあと、一緒に食事をして、こうしていつも訪れるホテルへと足を運んだ。

エスコートしてくれるヒュウガは、本当に王子様のようで、アリスは毎回キュンキュンしているのだが、このホテルまでの道のりは緊張しっぱなしであった。

促されるままVIP専用のエレベーターへと乗る。

ゆっくりと扉が閉まるまで、アリスの心臓はうるさいくらい高鳴る。

なぜなら…。

「なんだよ、まだ緊張してる?それとも期待してんの?」

にやりと笑ったヒュウガは、完全にエレベーターのドアが閉まると同時に、アリスを後ろから抱き締めた。

そして、ブラウスのボタンをプチプチと外し始めた。

「ま、待って…!どうしていつもエレベーターに乗った途端これなの?」

そう、アリスとヒュウガの甘い夜はエレベーターから始まる。

部屋まで我慢ができないというヒュウガは、エレベーターが動き出した途端、アリスの体を貪り出すのだ。

幸い、VIP専用のエレベーターなので、最上階直通で他の階には止まらない。

それをいいことに、ヒュウガは容赦なくアリスの体を堪能する。

「あっ…ん…」

ブラウスのボタンを2つだけ外されると、そのままヒュウガはアリスの胸元に手を潜り込ませる。

胸を直接触ってくるヒュウガの大きくて温かな手に、アリスは小さく震えた。

片方の乳房だけ外気に晒され、休みなく揉みしだかれる。

「あぁ…ヒュウガ…」

「なあに?アリス」

お互い仕事が忙しく、こうした相瀬は1か月ぶりだから、おのずと気分も高鳴る。

「キスは…してくれないの?」

「部屋に行ったらな」

くすりと笑うヒュウガに、アリスの心臓がドキドキとせわしない。

直通で上がっていくエレベーターだが、早く最上階についてほしいともどかしく思う。

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