怪しくも紳士的な梟にセックスレスを相談したら…導かれてみる夢の正体とは (ページ 5)

その後、連れてこられた場所は小さな個室だった。

一つの電球が垂れ下がり、黒いクローゼットと大きな鏡だけが設置されている。

「これに着替えてください。」

そう言われて渡された黒い箱を受け取り、奥の赤い扉へと消えていく男性の姿を目で追った。

ガチャッと音を立ててしまった扉。

シンと静まる部屋で、私は手元の箱を開けてみた。

「っ…。」

レースで出来た真っ赤な下着。

透けるであろうそれは、薄く頼りない。

Tバックになっているショーツも同じようだ。

日常ではけして選ばない官能的な作りに、鼓動が早くなる。

身に着けていた物を全て脱ぎ去り、真っ赤な下着へと手を伸ばす。

肌に感じるレースの質感。

鏡に映る姿が、まるで自分ではないような気さえする。

乳首やVライン…透けて、隠し切れていない部分がいやらしく目に留まり、更に私の羞恥心を煽った。

鏡の中の赤く顔を染めている自分自身と目が合い、慌てて逸らす。

大丈夫…。

今だけ…。

クローゼットにあった白いバスローブを羽織り、赤い扉へと手をかけた。

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