両手首を拘束されて『お仕置きするから』と大好きな彼が迫ってきて (ページ 2)

いつも淡々としていて、あんまり表情に出さないけど、私には時々優しく目を細めてくれる大輔がとっても大好き。

怠そうな顔は、いつもだけど、怒った顔はあんまり見たことがないので相当怒っていると思う。

普段怒らない人が怒るのってすごくこたえる。

大輔が、私の拘束された手首を頭の上に引き上げる。

そこで初めて自分が何も着けず、裸だと言う事に気付いた。

「どうせ脱ぐし、邪魔でしょ。」

煙草の火を消してから、私のおへその辺りを大きくて長い指が這う。

「酒飲むのは好きにしたらいい。けど、無防備に飲みすぎんな。お前アルコール入るとエッチくさくなるから。」

つつつ、と指の腹だけでおへそから胸の真ん中を通って、耳の裏に指を這わせる。

くすぐったくて身をよじる。

けれど、大輔は表情を少しも崩さない。

しょうがない。昨日の自分は、もの凄く自分勝手だったし、大輔が怒るのも当然だと思う。

「ごめんなさい。もうしない。」

「別に謝って欲しいわけじゃねぇ。同じ事出来ないように、ちゃんと覚えさせるからいい。」

私の拘束された手首に大きな手を添えて、耳の裏から、かたどるように舌を這わせていく。

熱く湿った舌が軟体動物みたいに這って、ぞくぞくと鳥肌が立つ。

大輔の舌は、他の人より長くて自由自在に動く。

さくらんぼの茎を舌だけで結べるのには感動した。

長すぎてたまに噛んじゃってるけど。

思い出して、ちょっと顔が綻ぶ。

「考え事する余裕あんの。」

大輔は、耳たぶに軽く歯を立てて耳の中に舌を這わす。

「んっ、…ふ…ぅ」

ぞくぞくと襲い来るくすぐったさが、徐々に快感に変わって来た頃には、私の口からは溜め息を押し殺す声しか出なかった。

大輔は、耳を吸ってから舌先で首と鎖骨をうねる様に通って脇に到達すると、這うように舐め始める。

くすぐったさより、ぞくぞくとする快感の方が体を駆け巡る。

身をよじって逃げようとしたけれど、大輔にがっちりと抑えられたので、息を荒くして、声を上げるだけしか出来なかった。

するすると、大輔の手が内腿を這って期待に膨らむ突起に手を添える。

それだけで、熱くなってくる下半身を堪らず大輔の手に擦り寄せる。

「好きだよな、ここ。」

中指でぬるぬると愛液を塗りたくって突起をいじる。

条件反射のように、腰が浮き突起を際立たせた。

ぴんっと突起を弾かれると、強烈な刺激に腰がビクつく。

そしてぐっと大輔の指が、ためらいなく中に入ってきた。

いつもは、こんなにすぐに中に入れたりしないので予想していなかった挿入に一瞬体が固まった。

大輔の指がキツくて息を吐く。

「深夜一時に男が女のマンションまで送るって、子供じゃないんだから意味わかるでしょ。」

呆れたような諭すような口調で言いながら、中に入れた指を慣らすようにゆっくりとまわす。

「…違うっ、そういうんじゃないよ、ただ家が近いって」

じりじりと奥まで入ってくる圧迫感に耐えられず、腰を引いて逃げようとしたけれど両手でがっしりと引き戻された。

「だから無防備だって言ってんの。俺が出てきたとき、あいつびっくりした顔してたよ。」

「え、でも私彼氏いるって…」

「言ってたけど、一緒に住んでるって言ってないんでしょ。」

「…そう、だっけ…。」

「そんで、くっつきすぎ。…あんなのヤッてくれって言ってるようなもん。」

それは、ちょっと思い当たる節がある。

でも、それは同僚の男の子自体とは全く関係ない。…けど、確かに無防備だし、だらしなかったと思う。

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