快楽を求める貴方と偽りの愛を求める私の一夜限りの夢 (ページ 7)

『彼女さん、心配してるんじゃない?』

「だな。じゃあ帰るわ、楽しかったよありがとう」

『私も。ありがとう』

…一夜限りの夢を…

「バイバイ」

『バイバイ…』

あなたの帰る場所は、私じゃない

ねぇ神様、

扉が閉まって

足音も聞こえなくなったら

こんな卑怯な罪を犯した私でも

声をあげて泣いてもいいですか

もう、想ってるだけの毎日でいい

これ以上なんて願わないから

好きなんて、困らせたりもしないから

ただ、もう少しだけ

思い出すこともなくなる日まで

ただ、そっと、

好きでいたいだけなんです

-FIN-

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