ケンカした恋人に浮気を妨害され、強引に求められる私 (ページ 3)

フェラをして挿入してと、今日もいつものルーティンを踏んできたからか。

中の肉は柔らかく柔軟になり、少し動いただけでもグチュッと音が聞こえるまでに湿っていた。

理が視界に入って近くに寄ってきて、そして2人きりになって彼が私の目の前で性器を取り出してフェラを求めたら…

私の局部は熱を持って緩み、愛液を生成して理を受け入れる準備をする。

まるで調教された動物のように、私の体は無意識にそんな反応を示した。

そのおかげで半月の空白があったにも関わらず、ぎこちないながらも私は理の欲塊を全部受け入れた。

「はぁっ…やっぱり気持ちいいよ、愛華の中は」

半ば強引に陰茎部を根元まで全部収めると、理はうっとりと艶めいた声で呟いた。

「ここも、柔らかくて気持ちいい」

変わらない声で言ったまま触るのは、剥き出しになっている私の胸。

少し痛いくらいの力でムニムニと乳房を揉んで。

時々は先端の乳首を指で軽く引き伸ばしたり、唇を寄せて舌先で転がしたり。

そうやって弄り倒しているときの顔もうっとりしていて、しかし楽しげでもあった。

「…そんなに楽しいの? 私とセックスするの」

「嬉しいとか楽しいなんて言葉じゃ、収まらないよ」

答えて胸元から頭を離したかと思うと、今度は至近距離でずいっと顔を近付けてきた。

「愛華とのセックスは…」

小鼻同士がそっと密着する。

「僕の生きがいだよ」

その応えの語尾を発した瞬間、唇同士に開いていた数ミリの隙間がゼロになった。

舌を伸ばしって入ってきた舌を迎え入れ、お互いの口内で深く絡み合わせる。

少しのザラつき。

しっとりした柔らかさ。

少しヌルッとした湿り。

理の舌の感触を舌で感じて味わった。

すると、これもまた条件反射なのか。

深く絡めば絡むほど下半身の秘部は氷が溶けるように、再びじんわり湿って熱くなっていった。

「この熱さとか締め付けとか…奥深くで愛華を感じている時間が、生きてるって一番感じるよ」

腰を掴まれると、理の下腹部がゆっくり動き出す。

「それに気分がいいよ…誰にもハメられない愛華を、こうしてる間だけはハメられて、僕だけが独り占めできてるんだから」

「んっ…はぁっ…んっ」

「だから愛華に拒まれると僕は、生きがいも生きる理由もなくなってしまう」

規則正しい突き上げの合間に告げられたその言葉を聞いて、私はふと思い出して理解した。

(そうか…だから最後に会ったあの日、私は理の機嫌を損ねてデートを中断させられたのか)

「奪わないでよ…僕の生きがいと生きる理由を」

「うっ…はっ…」

奥で動かれ突き上げられる度に腹部がキュンと小さくうずき、溶けるような熱を含む。

亀頭部、特に先端の鈴口で腹の内部をくすぐられている感じだった。

「…ゴメン…ゴメン、なさい」

色や熱交じりの細い声で呟くと欲しかった言葉が聞けたからか、理の顔に満足げな笑みが戻る。

「愛華の隣に居る限りは…僕を拒むな」

急に動きが速まり、視界の揺れ幅も比例して大きくなった。

さっきまでの、くすぐられるような生易しい快楽はなかった。

入り口から最奥までの肉がジクジクと焼けただれるような、内壁を燃やし尽くす灼熱のような激しい快楽だった。

「はっ…っ…っ」

「はぁっ…ぁっ…んっ」

乱れたと息交じりのお互いの静かな喘ぎ。

服や肌が床と擦れる摩擦音。

グチュグチュと鳴る卑わいな水音。

それらの音だけが静かな玄関に響き渡り、私たちの聴覚も淫らに犯した。

久しぶりに勢いよく擦られたからか。

出入り口の肉が硬い肉との摩擦に堪え切れず、軽度のやけどを負ったようにビリビリと熱く痛み始めた。

思わず痛いと呟いてしまいそうになったが…

「痛い?」

「…痛くない」

快楽を貪る以外に気を散らしてほしくなくて本心を飲み込んだ。

「んっ、んっ、んっ…」

早く終わらせて自分の生活リズムを刻みたい。

理との営みが生活の一部になりかけたとは言え、ガツガツと奥を突き上げられながらこの間まではそればかり考えていた。

しかし理の本心を知ってしまったせいか、今は違った。

もう少し理の生きがいや生きる理由に付き合ってもいいかも。

私らしくもなく、そんなことを考えてしまった。

だが、甘ったるく濃密な瞬間は突然に終わりを告げた。

「うっ…」

動きを止めると全身から力を集めるように、理は小さく呻いて力んだ。

すると、私の中に温かい液体がゆっくりと注がれた。

「はぁっ…っ」

射精を終えると力を使い切ったように、理は脱力して私の体に体重をかけてきた。

快楽の余韻を味わいたくて、大きな背中に腕を回して圧し掛かる体を抱き寄せる。

「…もう、拒んだりしないから」

「次に拒まれたら…愛華とは終わりにする」

理への恋情が冷めたとき。

理以上に恋情を抱いてしまった相手が現れたとき。

次に私がセックスを拒むのは、このどちらかのときだろう。

「うん…わかった」

そんな日が来ないのを願いながら、私は”理へ生きがいと生きる理由を与え続ける”というノルマを達成し続けることを誓った。

-FIN-

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