ずっと好きだった隣のお兄さんと再会。雨に濡れた私は… (ページ 3)

見られた……

真兄に見られた…

恥ずかしすぎて消えてしまいたい。

一秒が永遠に感じられるほどの沈黙の中。

不意に首に回された腕。

背中から伝わる体温。

「由貴……」

真兄の囁くような声に、息遣いに、敏感になっている自分がいた。

チュッ…

艶めかしく響く音。

うなじから背中にかけて、愛撫をされているのだと分かった。

「由貴…」

「真兄…くすぐったいよ」

愛撫されるたびに身体がビクッと反応してしまう。

すると突然、体を反転させて、前を向かされた。

「やだ…恥ずかし…」

その言葉を最後まで言う前に、真兄に口づけされる。

深く、深く。

「あ…んっ」

恋愛にウブなあたしなこんな時どうして良いのかわからない。

「もっと舌を絡めて」

「んっ…」

奥に何度も入ってくる舌。

真兄はそのままそっと浴室のドアを開け、あたしを中に押す。

「…服濡れちゃうよ?」

「別に良い」

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