いつも誘うのは私からだったのに…年上彼氏に優しく意地悪に迫られて立場が逆転する休日前夜 (ページ 4)

「あっ…ぁあ…」

入れてほしい。

そう思ったけど口に出せず、胸をこねているほうの腕を抱きしめた。

「何?言ってごらん」

彼は、うつむく私の髪にキスをする。

「んんぅ…」

「いつもナナ、俺を襲うじゃん。このまま襲ってほしい?」

「ばか!」

「あっそ。じゃあやめる」

卑猥な音を立てていた指が離され、私は涙声に近い小さな悲鳴をあげた。

「何今の声。エロい」

指が下着をずらし、再び戻ってくる。

「も一回今の声で鳴いて」

「やだぁ…」

おかしい。

いつも疲れて帰ってきたミツキさんを誘惑するのは私で、

ベッドでも私が上になって腰を振るばかりだった。

疲れているのはわかるけど、けっこう年上なのもわかってるけど、

たまには優しく抱いてほしい。

その思いが、やっと叶った。

嬉しさと恥ずかしさでどうにかなりそうだった。

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