上になって彼を責める快感を得たけれど、逆に責められると乱れすぎて恥ずかしいの (ページ 3)

それどころか……。

(あれ、この人、どこかで……)

初対面じゃない、と感じた。

顔を上げて、まじまじと男性の顔を見る。

「……あ!」

そうだ、この人は。

*****

「直史……!」

「……ん?」

直史に顔を覗き込まれていて、しかも何故か裸で、和香は少し慌てた。

しかし、すぐに直前まで見ていたのが夢だったと認識した。

「えっと、夢、見てた。初めて会った時の」

「……ああ、結婚式の時か。新郎新婦を見ながら、一人でニヤニヤしていた変な奴」

「そんなふうに見てたの!?」

驚きの告白だった。

「まあまあ。きっかけはどうあれ、今はこうしているんだからいいじゃないか」

和香の額にキスが落とされる。

「ごまかそうとしたって……んっ」

言いかけた口が、直史の口にふさがれた。

口内に入り込んできた舌に、和香の舌が絡め取られる。

「んん、ふ……」

次第に深くなっていくキスに少し息が苦しくなり、和香は眉を寄せた。

より身体を寄せてきた直史に、胸をまさぐられた。

やや強めに掴まれると、和香の背がピクッと反る。

和香の豊かな乳房を好きに揉んだ手が、今度は身体のラインをなぞるように下腹部に下りていった。

官能を煽る撫でかたに、和香の身体は次第に火照っていく。

疲れて眠ってしまうほど喘がされたというのに、求められれば拒めないほど、和香は直史に溺れていた。

脚を開かされるまま、秘部に彼の指を受け入れた。

いつの間にか潤っていたそこは、抵抗なく奥まで侵入を許す。

ナカをまさぐられると、キスから解放された和香の口から再び喘ぎ声がこぼれ出す。

「どうする、上になるか?」

「このままで……いい」

たぶん、上になってもまともに動けないだろうと和香は思った。

「そうか、それじゃあ、またたっぷり乱れてくれよ……」

そう言った直史の目は、男の欲望に光っていた。

和香の背筋が官能に震える。

秘部から指が抜かれると、和香がもっとも恥じらいを覚える体勢にされる。

和香の両脚を担ぐようにして覆いかぶさってくる直史。

彼の体重に押さえつけられるのと同時に、秘部に肉棒が入ってきた。

「……はっ、く、うぅ……っ」

ギシギシとベッドが鳴り、揺れだす。

ズチュ、ズチュ、ニチャ……といやらしい水音と、和香の甘い声が重なった。

やや速いペースで打ち付けられて、和香の全身にゾクゾクと快感が駆け巡る。

「あ、あぁん、やァ……だめェ……っ」

「後でまた上になって、今度は和香が好きにしていいよ」

「ぁ、あぅ、はぁんッ」

そうする前に、このまま彼に好き放題されるのは間違いない。

和香の官能的な喘ぎ声は、しばらく止むことはなかった。

-FIN-

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