彼のセックスが雑なので、誕プレ代わりに改善を要求してみました

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彼のセックスが雑なので、誕プレ代わりに改善を要求してみました (ページ 1)

「今日は沙耶の誕生日だろ。プレゼントに、なんでも言うこと聞いてあげるよ」

突然、亮太が言った。

たしかに今日は私のバースデー。

でもそんなこと、彼が覚えているとは思っていなかった。

「ありがと。でもいいよ。急に言われても、特に思いつかないし」

「遠慮すんなよ。なんでも言ってみろって。あ、でも、あんま金かかりそうなのはちょっとパスな。海外旅行とか、ウン十万のブランドバッグとか」

正直な言葉にちょっと笑った。

「うーんと、そうだなあ。じゃあねえ――」

彼はまじめで優しいし、見た目も悪くない。

一緒にいて、いつも楽しい。

でも。

「……じゃあ、ひとつだけ、お願い」

私は言った。

「今日のエッチは、私がいいって言うまで、挿入なし。胸とかあそことか、私の好きなとこ、愛撫して」

「……え?」

外見も性格も申し分ない彼だけど、ひとつだけ不満に感じていることがあった。

セックスがちょっと下手、というか、雑。

いつもキスして、私の体をちょこちょこっと触って、すぐ挿入。

そして自分がいったら、おしまい。

私には口でさせたがるくせに、自分はほとんどしてくれない。

私もまあそれでいいや、と思っていた。

ネットの書き込みとかにも、恋人とのセックスが淡泊だというつぶやきはよくあるし。

だけど、エッチなマンガとかにある愛撫だけで絶頂というのにも、ちょっと憧れていた。

一度、そういう経験をしてみたい。

「う、うん。わかった」

彼はかなり驚いたようだったけれど、すぐに承知してくれた。

「じゃあ――まず、丁寧に触ってね。ゆっくり、優しくね」

私もどんなふうに説明していいかわからないから、かなり適当だったけれど。

「こ、こんな感じ?」

彼は一生懸命応えようとしてくれた。

いつもはただぎゅっと胸をわしづかみするだけだったのに、両手で優しく包み込み、乳首をそっと吸ってくれる。

「あ、うん。……そう、そんな感じ。うん……それ、いい。いい、もっと……」

左右の乳首を指先で刺激され、交互に吸われる。

ぎこちなさはあるものの、いつもとは違う丁寧な彼の愛撫に、私も少しずつ感じ始めてきた。

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