『既婚者合コン』で出会った男性との淫靡な昼下がりの情事・・・ (ページ 2)

スマホのグーグルマップを見ながら、ランチ会が行われるお店へと急いだ。

万が一の時の為に、口裏はちゃんと合わせると彼女は言っていた。

状況がよく分からないまま、彼女に言われた通り、イタリアンレストランへ・・・

会の名前を告げると、お店の人が個室に通してくれた。

私はあらかじめ彼女から聞いていた名前『リナ』のネームプレートを受け取ると、首から下げ、席へ着席した。

全員が集合し、和やかにランチ会がスタートした。

30代から40代すぎくらいの男女10名ちょっとが集まり、昼間だけど、アルコールも用意され、私は周りに促されるように、一杯だけカクテルを注文した。

『大人の合コン』『大人の友人作りが目的』などと聞いていたが、普段話さないようなことがまだ日中だというのに、平気で会話をされることに驚いた。

少し赤面してしまうようなことも・・・

初対面同士、必要以上に相手の情報が分からない、オブラートに包まれているような関係だからなのか、この場限り・・・ということも普通だからなのか、参加者のほとんどが、『大人の友人作り』とは建前で、割り切った相手を求め参加しているようだった。

ランチが終わり、デザートとコーヒー・・・という時、席替え。

席替えは男女が交互となった席となり、私の隣のには40代半ばくらいの男性が着席した。

ネームプレートを見ると、もちろん仮名だろうが、『窪田』と書かれてあった。

一番端の席に座ったので、後半はずっとこの男性と二人で話をした。

ラフに着たスーツ姿が素敵な、清潔感ある雰囲気。身に着けている時計を見ると、生活に余裕がある雰囲気を感じさせる。食事の仕方もとてもきれいだと感じた。

きっと、相手も私のことを見て品定めをしているのだろう。

悪い印象はなかったが、それほど興味はなく、なんとなく時間をやりすごしていたが、お互いのペットの話になった時、思いのほか盛り上がり、私の気持ちもほぐれていった。

『あの・・・この後、もう少しお話しませんか?』

窪田さんが言ってくるが、私は首を振りお断りさせてもらった。窪田さんが、

『せめて、連絡先でも・・・』

と言い、ちょっと迷ったがラインの交換だけして、その日は別れた。

帰ると、近くの小学校から16時の鐘が鳴った。

その夜遅く、お風呂から出てスマホを見ると、昼間交換した窪田さんからラインが来ていた。

一瞬ドキリとする。

後ろめたさを感じ、トイレに入りこっそりと開いて見た。

ラインは、今日のことと、次のランチのお誘いだったが、すぐには返事が書けず気になりつつもそのまま放置した。

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