夫に内緒で買ったラブグッズ!イケメンの配達のお兄さんが箱の中身を知っていて…!?

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夫に内緒で買ったラブグッズ!イケメンの配達のお兄さんが箱の中身を知っていて…!? (ページ 1)

稀にみる酷暑だった。

9月に入ったというのに、太陽は衰えず、早朝からギラギラとアスファルトを焦がしていた。

夫を見送って、掃除と洗濯を済ませた香織はそわそわと落ち着かない様子だ。

もうすぐ届くはずの荷物に胸がきゅんと疼く。

香織は結婚して3年。

もう新婚とは呼べない年月が過ぎていた。

夫は優しく高収入で、生活には何の不満もない。

ただ、最近は忙しく夜の営みはあっという間に終わってしまう。

エッチが好きな香織の欲求は満たされず、悶々と過ごす日々。

夫の帰りが遅い時は、女性向けのエロサイトを漁るのが日課だった。

そんなサイトを見ているうちに、掲載されているラブグッズに目が留まる。

「うわ…こんなのあるんだ…」

それは膣の中とクリトリスを同時に刺激できるというグッズだった。

なんだか形がグロテスクだな、と思いながらも口コミを見てみる。

(指とも、彼のものとも全然違う、新しい扉が開きました)

(もうコレなしじゃ満足できない!)

へ~、と思いつつ、流し読みをしていくと、香織の指が止まる。

(ラブグッズだってわからないように配達してくれたのがよかった!)

「それなら…誰にもばれないで買えるよね…」

もともとラブグッズに興味を持っていた香織だったので、そこから先は早かった。

その日のうちに購入手続きを済ませ、今日の午前指定で届くはずなのだ。

ピンポーン!

インターフォンが鳴った。

ドキドキしながら、玄関を開ける。

扉を開けると、むわっと外の外気が入ってくる。

「ん、暑い…」

思わず呟くと、配達のお兄さんがさわやかな顔で立っていた。

「宅配便です、ハンコかサイン、お願いします!」

「あっ…ハンコ、すみません!持ってきます!」

ソワソワしていたせいで、ハンコを持っていくのを忘れていた。

「あの…」

配達のお兄さん・達也が声をかけた。

「すみません、お水一杯、頂いてもいいですか?今日、暑くって…」

申し訳なさそうに、でもさわやかにお願いされ、香織はドキッとする。

「わかりました!今日はまた暑いですね!どうぞ座っていてください」

香織はパタパタとハンコを持ち、冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出した。

達也はいつも香織の家に配達してくれる配達員さんで、大学生くらいの男の子だ。

配達業だからか、がっしりしていて、さわやかな笑顔が憎めない、とても好印象の配達員だった。

「お待たせしました、これどうぞ!少し涼んでいってください」

ペットボトルと、チョコレートを玄関に置き達也に勧めた。

「あ、いえいえ、こんな…すみません!お茶頂きます!ありがとうございます」

ペットボトルのお茶をグビグビっと飲み干す喉ぼとけに、達也の汗が流れ落ちる。

香織はつい、見惚れてしまった。

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