ただの幼馴染だと思っていた彼が欲情!?男としての彼、女にされていく私。
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ただの幼馴染だと思っていた彼が欲情!?男としての彼、女にされていく私。 (ページ 1)
「なあ、鈴音。いつまで俺のこと幼なじみって言うつもり?」
賢斗が鈴音の髪を指でくるくると弄びながら、じっと覗き込んできた。
「え…?だって、実際そうじゃん」
突然の問いに鈴音が戸惑っていると、賢斗は小さくため息をついて、隣にずいっと詰め寄る。
今日は鈴音の家で鍋パーティー。
気心の知れた幼なじみだから、こんなふうに二人で過ごすことは珍しくないはずなのに。
「鈴音さ、ちょっとは俺のこと意識しろよ」
「意識?」
「こうやって二人きりでいるのに、なんとも思わないわけ?」
「えっ…?」
そんなこと、考えたことなかったわけじゃない。
(でも、賢斗とは昔からの付き合いだし、今さらそんなことを言われても…)
「…意識なんか、するわけないでしょ」
鈴音が平静を装ってそう言うと、賢斗はわざとらしく肩を落とした。
「へえ?じゃあ、こうやって距離を縮めても、なんとも思わないんだ?」
そう言いながら、賢斗はぐっと近づいてくる。
「ちょっと…近いって…!」
「なんで?なんとも思わないんだろ?」
「そ、それは…!」
息が詰まりそうになるくらい至近距離。
心臓がうるさくて、まともに賢斗の顔を見られない。
「顔、赤い」
「ち、違うし!熱いだけ!」
「じゃあさ、もっと熱くする?」
「…え?」
次の瞬間、賢斗の手が鈴音の頬を包み込んだ。
「え、ちょっと待って…」
「待たない」
ゆっくりと近づく唇。
「ん…!」
ほんの一瞬、触れるだけのキス。
それだけで鈴音の頭は真っ白になった。
「…これで、意識するようになった?」
そう言って、賢斗は満足そうに微笑む。
(何!?てか顔が熱い…!心臓がバクバクする…!)
「んー?まだ赤いままだな」
賢斗がニヤニヤしながら、鈴音の頬をつつく。
「べ、別に…!ただちょっと驚いただけ!」
「へえ…じゃあさ、もう一回してみるか?」
「しないから!」
焦って全力で否定する鈴音に対し、賢斗はますます楽しそうに微笑む。
「なんでそんなに必死なんだよ」
「だ、だって…」
「だって?」
賢斗が鈴音の耳元にふっと息を吹きかける。
「…ひゃっ!?」
ビクッと肩を震わせると、賢斗は楽しそうに笑った。
「お前、可愛すぎ」
「か、可愛くないから!」
「可愛いっつーの。俺の前でそんな反応するの、ずるい」
そう言うと、賢斗は鈴音の手をぎゅっと握る。
「…え…なんで…手…」
「ん?そろそろ、こういうのに慣れてもらおうかと思って」
「な、慣れなくていいから!」
「いや、慣れろよ。俺のこと幼なじみじゃなくて、ちゃんと男として意識してもらわないと困る」
賢斗の目が、まっすぐに鈴音を捉える。
「な、なんで…」
「お前が好きだから」
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